※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

県内企業の新たな挑戦を応援するQビズです。スポーツのトレーニングに効果を発揮することで知られる、標高の高い場所でのトレーニング高地トレーニングを仮想体験できるという施設が県内にオープンしました。果たしてどのようなものなのでしょう。

Qビズ 新たな需要取り込めるか 県内初「仮想高地トレーニング」

きょう、ご紹介するのは、去年10月、那覇市にオープンしたトレーニングジム「SSOL(ソル)」。県内で初めて、標高の高い場所と同じような酸素の濃度を意図的に低くした環境でトレーニングができる「仮想高地トレーニング施設」を導入しました。

密封された空間に、酸素濃度を低くした空気を送り込み、最大で、なんと富士山の8合目よりも高い標高3000mの環境を作り出すことができるのです。

Qビズ 新たな需要取り込めるか 県内初「仮想高地トレーニング」

SSOL・パーソナルトレーナー・菅沼伸哉マネージャー「短時間でかなり効率の良い効果が見込めるというのが大きい。もう1つは、体の関節や筋肉に負担をかけずに、持久力や代謝の向上などが見込める」

「仮想高地トレーニング」は低酸素環境でトレーニングすることにより、通常のトレーニングよりも体内に酸素を取り込む能力などが向上し、短時間で効率よく持久力が鍛えられるとして、トップアスリートを中心に人気が高まっている注目のトレーニングなんです。

トレーナーの一人である菅沼さん自身も、全日本トライアスロン宮古島大会で県勢1位の記録をもつ県内トップクラスのアスリート。

この「仮想高地トレーニング」すでに、県内外で活躍する多くのアスリートが活用しています。

Qビズ 新たな需要取り込めるか 県内初「仮想高地トレーニング」

プロ格闘家の安谷屋智弘さん。東京や大阪の総合格闘技の大会で活躍するトータルファイター。去年11月からスタミナの向上のためこのジムに通い始めました。

プロ格闘家・安谷屋智弘さん「スパーリングのインターバルでの呼吸が戻るのが以前より早くなったというのが1番実感しました。いつもだったら、練習中後半落ちてくるんですけど、(今は)全然動けてるから、周りもだいぶ変わったなっていってくれてます」

Qビズ 新たな需要取り込めるか 県内初「仮想高地トレーニング」

実際に私も、酸素濃度以外は同じ条件で、通常のトレーニングと「仮想高地トレーニング」を行い、その効果を比較してみました。

「仮想高地トレーニング」では標高2500mにあたる酸素濃度15.5%の環境でウォーキングとジョギングを合わせて15分行いました。

SSOL・菅沼伸哉マネージャー「低酸素の中に入ると、体の中に含まれる酸素の量が減ってしまうので、その状態で運動しようとすると、とにかく減ってしまった酸素の量に対応しようと体がいろんな変化をしようとする。それが効率よく持久力の向上につながる。(低酸素室を)使って、短い時間で効率よく持久力を伸ばす、というのはすごくメリットがあると思う」

Qビズ 新たな需要取り込めるか 県内初「仮想高地トレーニング」

それぞれの運動の後に、血中酸素濃度を測定します。酸素濃度が低い、つまり数字が小さいほど体に負荷がかかっている状態を示します。

SSOL・菅沼伸哉マネージャー「これも外では起こらないことなんです。低酸素環境だと15分~20分くらいすると、細胞が活性化して体が熱くなるんです」

トレーニング時間の確保が難しい社会人にとっても短時間で効率の良いトレーニングができるとして、今やトップアスリートだけでなく、幅広い層で人気が高まっている「仮想高地トレーニング」。その可能性に注目です。