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金城キャスター「楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『よーく見ると芸術作品?』です。」

長田さん「今回は、海の中で見つけた芸術作品を紹介したいと思います。」

金城キャスター「前回の水中文化遺産に引き続き、海の中で生まれた芸術。とても気になりますね~。早速、見ていきましょう」

長田さん「まずは、優雅に泳いでいるウミガメです。注目して欲しいのは甲羅。放射状のような模様が、とても綺麗なんです。」

金城キャスター「絵具で書いたような模様ですね~。」

長田さん「そうですよね~。このアオウミガメの甲羅の中央部分、四角形や六角形で、13区画に分かれいるんですが、その全部に、この模様が入ってるんです。素晴らしく精巧にできた芸術作品だと、勝手に思ってます。」

金城キャスター「これが自然にできたとは思えないですね~。」

楽園の海 よーく見ると芸術作品?

長田さん「そうですよね。そして、こちらはホヤの仲間。」

金城キャスター「模様が笑っているように見えますね」

長田さん「まー芸術作品というか、微笑ましい模様ですよね。通称笑いボヤ。ダイバーを幸せにしてくれそうな、笑顔ですね。こちらはウミウシの仲間、ミガキブドウガイ。体長1cmの小さな生き物ですが、よーく見ると目があるの、分かりますか?」

金城キャスター「目・・・あの黒い点ですかね・・・」

長田さん「はい、そうです。この点が目になります。注目して欲しいのは、背中の貝殻の模様。縁日で売っている水ヨーヨーにも見えますし、風鈴にも見えませんか?」

金城キャスター「可愛らしい模様ですね!」

長田さん「はい。次はケヤリの仲間。赤い部分の位置が、隣り合わせで微妙にズレてたりして、ちょっとお洒落に見えます。」

金城キャスター「なんだか、バブリーなジュリ扇(羽付き扇子)のようですね。」

楽園の海 よーく見ると芸術作品?

長田さん「はい。そして危険を察知すると、一瞬にして引っ込みます。ここからは、貝の仲間をご紹介します。こちらは、リュウテンサザエ。個人的に好きな貝で、なかなかお目にかかれない種類なんです。自然にこの模様が出来るのが、不思議なんですよ。」

金城キャスター「キレイなスパイラルですね。」

長田さん「はい。そしてこちらは、一見ただの白い貝にしか見えませんが・・口が開いた時の様子がこちら。」

金城キャスター「真っ赤な触手がたくさん!映画に出てくる怪物みたいですね。」

長田さん「そうですね。これはウコンハネガイという貝。さらに口を開くと、外套膜の一部分が光ってます。」

金城キャスター「ほんとだ!!雷みたい」

長田さん「自力で発光しているように見えますよね?でも、これは水中ライトの光を反射しているだけなんです。芸術作品というよりは、部屋の片隅に置いておきたいオブジェ!と言ったところでしょうか。」

金城キャスター「部屋にあったら、ちょっと不気味ですけどね・・・お次の貝は?」

長田さん「コブハマサンゴの亀裂に入り込んでいる貝です。私の指と比べても、とても小さな貝というのが分かりますが ・・口の閉じた状態から完全に開くまで、早送りで見てみましょう!」

金城キャスター「鮮やかですね。」

長田さん「オレンジ色の玉の配列も見事ですし、とにかく色彩がとても綺麗。マクロレンズを付けてアップにすると・・グリーンとブルーのグラデーションも素晴らしい。」

金城キャスター「まさに芸術作品ですね!」

楽園の海 よーく見ると芸術作品?

長田さん「はい。最後は、こちらのサンゴ。まあまあ見かけるピンク色のサンゴなんですが、実は、ある形を探しながら潜りました。よ~く見ると何かの形が隠れていますが、分かりますか?」

金城キャスター「なんだろう?」

長田さん「向きを少し変えると・・・」

金城キャスター「ハート?」

長田さん「そう、なんとなく・・ハート(汗)同じ種類のサンゴをたくさん見て、これが一番ハート型に近いかな~と思いました。今回のテーマの最後は、ハートで終わりたかったんですが、ちょっと無理がありましたね・・・」

金城キャスター「いえいえ、まあまあハートに見えましたよ。」

長田さん「良かったです。個人的には、このテーマ好きなので、次回作の為に撮り溜めたいと思います。」

金城キャスター「また期待しています。以上、楽園の海でした。」