金城キャスター「楽園の海 案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。初コンビですね!今回からよろしくお願いいたします。さて、きょうのテーマは「水中文化遺産~ロマンを求めて~」です」
長田さん「今回は、ロマンを求めて、石垣島の海で潜って来ました」
金城キャスター「文化遺産、気になりますね。早速、見ていきましょう」
長田さん「石垣島の新川(あらかわ)漁港に停泊している、クリムゾン号に乗って出港します」
金城キャスター「雲が多めですが過ごしやすそうな天気ですね」
長田さん「そうですね。操船するのは、今回のガイド、竹内さん。竹内さんが着ているTシャツ、36歳の誕生日に、奥様からプレゼントされたそうです」
金城キャスター「素敵ですね」
長田さん「ボートを走らせることおよそ20分。島の西側に位置する屋良部崎に到着しました。ここの海底に、文化遺産が沈んでいるんです。
金城キャスター「ワクワクしますね」
長田さん「ガイドの竹内さんについて行くと・・・水深20mの海底を指差していますね。岩と岩の間の砂地に、人工物だと分かる物が横たわってます」
金城キャスター「本当ですね。これは一体なんでしょう」
長田さん「これは何かと言うと・・・船のいかりです。長さは2m」
金城キャスター「岩に、めり込んでいる部分もありますね。どうしてこんなところにあるんでしょう」
長田さん「随分と昔に、この海を行き来した貿易船か、または座礁した船の物なのかもしれませんね。この様なイカリなど、過去の人工物を「水中文化遺産」と呼んでいるそうですよ」
金城キャスター「なるほど、船の落し物などのことなんですね」
長田さん「そのイカリに付いた、小さなサンゴを見つけました」
金城キャスター「まだまだ子供のサンゴですね。可愛い」
長田さん「順調に育って、このイカリを覆い尽くすくらいの大きさになってくれるといいな~と思います。さらに10mほど離れたところには・・」
金城キャスター「明らかに壺というものがありますね」
長田さん「はい、沈没船の積荷なのか、船から捨てられた物なのか、今となってはわかりませんが、調査の結果、この壺は、17世紀~19世紀の琉球王国時代に壺屋で焼かれたものと、断定されたそうです」
金城キャスター「わ~、ロマンがいっぱい詰まってますね~」
長田さん「もちろん、これらの壺も、水中文化遺産の一つですよ」
金城キャスター「あ、小さくて可愛らしい生き物がいますよ」
長田さん「はい、壺の上を歩くミゾレウミウシ。生き物にしてみれば、壺でも岩でも関係なく、普段のデートスポットなんでしょうね」
金城キャスター「17~19世紀の壺ですからね、ロマンティックなデートになりそうです」
長田さん「海藻などを餌にしているウミウシにしてみれば、壺の方がエサが多いのかもしれませんね」
金城キャスター「美味しいお食事も出来て言うことなしですね」
長田さん「せっかく石垣島まで行ったので、少し足を伸ばして、マンタにも会って来ました」
金城キャスター「早速、マンタ登場ですね」
長田さん「西表島と小浜島の間にあるヨナラ水道。水深30mにマンタが集まるクリーニングステーションがあるんです。ダイバーにとっての水中生物一番人気がマンタ。優雅に私の周りを舞ってくれました」
金城キャスター「下からみるマンタは迫力いっぱいでこちらもワクワクとしますね」
長田さん「そうですね、このポイントにもロマンがいっぱい詰まってました!!」
金城キャスター「17~19世紀の壺や、可愛らしい生き物達など今回もワクワクするようなものがいっぱいありましたね」
長田さん「私も、面白い水中文化遺産が沢山みれたので楽しかったですよ~」
金城キャスター「今回も、キレイな映像をありがとうございました。以上楽園の海でした」