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ことしは、沖縄戦から74年。国は2019年度から、今ある全ての沖縄戦戦没者の遺骨に関してDNA鑑定を行うと発表しました。
沖縄戦で犠牲になり、名前もわからないまま掘り出される遺骨を遺族の元に返したいと活動する「ガマフヤー」のもとに、きのう朗報が届きました。
具志堅さん「ご遺族が喜んでいるように、亡くなったご遺骨にもし気持ちがあるとすれば、やっぱり喜んでいるんだろうな」
厚生労働省が発表したのはDNA鑑定の対象を拡大するというものでした。
厚労省では2018年度までに、県内で見つかった戦没者遺骨のうちDNAが採取しやすい、歯などが見つかった遺骨84柱で、鑑定を実施しましたが身元を特定することができませんでした。
そのため、2019年度以降は沖縄戦の戦没者遺骨の対象を拡大することにしました。
拡大される対象は、県が保管する火葬していない遺骨、およそ700柱の他、「魂魄の塔」など、県内各地にある慰霊塔にあるとされる遺骨です。この決定を受け、具志堅さんは、国や県に対し、遺族にDNA鑑定に必要な検体の提出を呼びかけるよう求めました。
具志堅さん「私は、ご遺族がDNA鑑定に参加するというのは亡くなった人への慰霊の行動だと表現しているんですけど、見つかる見つからないという前に、やはり亡くなった人に寄り添うというか近寄ろうとするという」
遺骨収集に関する法律は2024年までの時限立法です。戦後74年。遺族に残された時間は限られています。