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伊波アナウンサー「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。きょうのテーマは「海を育む恩納村」です」

長田さん「今回は、恩納村漁協に協力していただきモズクとサンゴの養殖をお見せしたいと思います」

伊波アナウンサー「3月5日のサンゴの日に生中継で恩納村の取り組みをご紹介しました。きょうはさらに詳しくですね!早速見ていきましょう」

長田さん「撮影の日は快晴で天気にも恵まれた絶好のダイビング日和でした」

伊波アナウンサー「心地よさそうな天気ですね」

長田さん「はい、まずはモズク畑を目指します。今回案内していただいたのは、恩納村漁協組合の銘刈宗和(むねかず)さん。この方は、なんと国内で初めて海ぶどうの養殖を成功させた方なんです」

伊波アナウンサー「凄い方ですね!」

楽園の海 海を育む恩納村

長田さん「そうなんです。そんな銘刈さんのモズク畑を今回、見せていただきました。船を走らせること約10分でポイントに到着!早速エントリーです」

伊波アナウンサー「わ~、一面モズクの草原が広がってますね」

長田さん「銘刈さんのところで養殖されているモズクは糸モズクの種類の1つで、幅2m長さ20mもある網が、およそ300枚も張られています」

伊波アナウンサー「凄い数ですね、大きな畑です」

長田さん「はい、10月後半に種付けして、浅瀬に網を張るそうです。モズクが6cmほどに伸びたら、少し深いところに網を張って育てるそうです」

伊波アナウンサー「収穫時期はいつ頃になるのでしょうか?」

楽園の海 海を育む恩納村

長田さん「早ければ、1月から収穫です」

伊波アナウンサー「そんなに早い時期からなんですね」

長田さん恩納村でも珍しい方でモズクの出来は、水温や日照時間で決まるそうです」

伊波アナウンサー「それにしても、モズク、美味しそうですね。食べてみたい!」

長田さんおすそ分けしてもらい実際に食べましたがとっても美味しかったですよ~。今回ご紹介した、銘刈さん。実は、海ぶどうやモズクの養殖以外に、サンゴも養殖しているんです」

伊波アナウンサー「まさに、養殖のスペシャリスト!」

長田さん「そうですね。近年問題となっている海水温の上昇はサンゴの白化などの現象を起こします。白化が起こると漁獲資源の減少に続きモズク養殖の生産性の低下などを招いてしまうと考えられ、それを防ぐため、恩納村でもサンゴの養殖が始まりました」

伊波アナウンサー「みんなで海を育み、守ろうと尽力なさったんですね」

楽園の海 海を育む恩納村

長田さん「そうです、恩納村での植え付けは、まず陸上養殖場で作った、植えつけ用のサンゴの苗をこのように、海底に立てた鉄筋とパイプに植えつけていきますこれを、ひび建て式というんですよ」

伊波アナウンサー「どのくらいで大きく成長するんでしょう」

長田さん「およそ3年くらいで大きく成長します。サンゴがパイプを覆い尽した状態がベストですね」

伊波アナウンサー「この子は順調に育っているんですね。こちらには、小さいサンゴもありますね」

楽園の海 海を育む恩納村

長田さん「これは、中間育成棚といって、直方体のスティックをパイプに刺して育てていく方法です」

伊波アナウンサー「こちらも順調に育っているようですねまるでサンゴの草原みたいです」

長田さん「ですが順調なことばかりでは、ありません。昨年の大型台風の影響で落ちてひっくりかえってしまったテーブルサンゴたちもいます」

伊波アナウンサー「せっかく大きく育っていたのに残念ですね」

長田さん「でも、台風の影響で死滅してしまったサンゴは全体の5%以下だと思うので大丈夫ですよ」

伊波アナウンサー「ホッとしました」

長田さん「今では恩納村の海域だけで、約2万から3万本のサンゴが植えつけられているそうです」

伊波アナウンサー「3万本とは凄い数ですね」

長田さん「サンゴ礁の海を育もうと頑張っている恩納村漁協のこの活動、さらに広がっていけばいいなと思います」

伊波アナウンサー「ありがとうございました。以上、楽園の海でした」