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辺野古の新基地建設で問題となっている「軟弱地盤」。先日、沖縄防衛局がある報告書を公開しました。その中に記されていたのは、この軟弱地盤がここだけでなく広範囲に渡っていることが新たに分かりました。

沖縄防衛局の報告書によりますと、軟弱地盤は大浦湾側の埋め立て区域の全体に及んでいる他、海上につくる作業ヤードの海底にも軟弱地盤が存在していたことがわかりました。

この海上作業ヤードでは、水深が深い部分の護岸建設に使用する「ケーソン」と呼ばれるコンクリート製の大型の箱を仮置きすることになっていました。ケーソンは最大のもので1つ7400トンあり、長さが52メートル、幅22メートル、高さは24メートル。全部で38基、設置する計画になっています。

海上作業ヤードは、海底に大量の石材を敷き詰めてつくる台座のようなもので、そこにケーソンを仮置きすることになっていましたが、防衛局はおととし、ヤードの設置を断念していて、軟弱地盤の存在が理由とみられています。

これにより、辺野古の新基地建設は、広がる軟弱地盤の改良工事だけでなく、作業ヤードの確保も加わり、工事期間が長期化する可能性が高まっています。