伊波アナウンサー「楽園の海 案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。きょうのテーマは「寒い時期に最適!海底の○○」です」
長田さん「今回は、石垣島の隣にある、竹富島に潜りに行ってきました」
伊波アナウンサー「○○の正体が気になりますね。早速、見ていきましょう」
長田さん「浜崎マリーナからノア号に乗って出港します。目指す竹富島のポイントまでは、およそ15分。ポイントの名前言ってしまうと、テーマがバレてしまうので今は内緒です」
伊波アナウンサー「じらしますね~」
長田さん「寒い季節に合わせてのネタだったのに、この日まさかの気温27℃」
伊波アナウンサー「日向ぼっこしたくなるような気温ですね」
長田さん「うれしい悲鳴をあげながら、早速エントリー。ここ数年の水温上昇で、浅瀬のミドリイシサンゴは死滅してしまったようですが、別の種類のサンゴもあるので、小魚はたくさんいます」
伊波アナウンサー「賑やかで楽しそうですね」
長田さん「水温は、この時期としては高めの24.5℃。岩陰には、大きなハナミノカサゴの姿が」
伊波アナウンサー「ヒラヒラのドレスをまとっているようで、可愛いですね」
長田さん「フワフワ泳いでいるので、手でも触れられそうですが、ヒレの先に毒持ってますので、絶対に触らないでください」
伊波アナウンサー「そうなんですね。注意します」
長田さん「ガイドの鈴木さんが、連れて行ってくれた場所の水底から、泡が出ています」
伊波アナウンサー「本当だ。ぶくぶくいってますよ」
長田さん「近づいてみると、ボヤけたように見えます。手や顔を近づけると、とても暖かいんです。少し離れたところには、怪しげな筒が4つ。かなり強めの水流が、筒から湧き出てきます」
伊波アナウンサー「あ、なんだかわかってきましたよ~」
長田さん「もうお分かりですよね。テーマにあった○○は、 温泉だったんです」
伊波アナウンサー「海の中に温泉なんてあるんですね!」
長田さん「そうなんです。一緒に潜ったお客さんも、興味津々。ガイドの鈴木さん、なんと頭突っ込んでます」
伊波アナウンサー「なんだか楽しそうですね」
長田さん「気になる温泉の温度は・・38.1℃」
伊波アナウンサー「お風呂にはちょっとぬるめの温度ですね」
長田さん「奥まで手を入れるとかなり熱く感じました。実際には、50℃近くはありそうでしたよ。筒の中の様子も気になったので、小さなカメラを突っ込んでみました」
伊波アナウンサー「真っ暗な底から、白いものが上がってきますね」
長田さん「これは、硫黄の成分が水中で冷やされて固まったもの。「湯の花」と言うそうです」
伊波アナウンサー「初めてみましたが、確かにひらひらしてて花びらみたいですね」
長田さん「お湯の出てくる勢いは、なかなか強めでした。この周辺だけで、1日2500トンの水量があるそうです」
伊波アナウンサー「凄い量ですね」
長田さん「ちなみに泉質は塩化物泉。切り傷や血液循環の乱れなどに効能があるそうです」
伊波アナウンサー「塩が入った温泉ですからね。なんだか効きそう」
長田さん「ポイント名も、ズバリ「海底温泉」。この周辺には、何箇所も温泉が湧いているところがあり、実際、竹富島に温泉施設を作る!という構想もあって、竹富町が調査しているんです」
伊波アナウンサー「そうなんですね。海に温泉施設なんて出来たら、是非行ってみたいですね!」
長田さん「ちなみに、温泉の条件は、全てクリアしていることがわかっているそうですよ」
伊波アナウンサー「私一度、寒い時期に潜ったことがあって、もう無理~ってなってたんですけど。こんな暖かい所があるなら、寒くても潜れそうですね」
長田さん「寒い時期でも、このポイントなら、のんびりゆっくりダイビングできるとおもいますよ」
伊波アナウンサー「長田さん、今日もありがとうございました。以上楽園の海でした」