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不登校の子どもたちを元気づけようと去年5月から始まった音楽プロジェクト。今月、集大成となる演奏会が行われました。音楽を通して子どもたちが表現したものとは。

Qプラスリポート 不登校越えてミュージカル

夢中になって曲作りをしている子どもたち。手掛けているのは、不登校の日常、”不登校あるある”をテーマにしたミュージカルです。

学校にいけなくなった子どもたちの居場所、kukulu。ここで月に1回開かれる音楽ワークショップは子どもたちの楽しみになっています。

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教えているのは、普段、プロの演奏家として活動する「楽友協会おきなわ」のメンバーたち。彼らは子どもたちと一緒に演奏会を開くことを目標に、9カ月間、少しずつ練習を続けてきました。

楽友協会おきなわ・大城伸悟さん「面白そうだなって思ってくれる瞬間をとらえるっていうのがこれからの課題」

不登校ミュージカルの舞台を引っ張る飛翼さん。彼が学校に行けなくなったのはいじめが原因でした。

新城飛翼さん「自分がいじめを受けていた記憶が頭のなかをよぎっていく。なんか聞こえない声とか、幻聴みたいなものが耳に残っていて、それが怖くなって学校にいくのをやめたんです」

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そんな飛翼さんと仲良くなったのが英樹さん。英樹さんも同じような経験をしています。

国吉英樹さん「(不登校になって)クラスの子たちから手紙をもらったんですけど。学校行ってなかったので誰が誰だか全然わからなかったし、しいてわかる人としたら、その子のせいで私は不登校になったので、受け取っていい気持ちはしなかったです」「kukuluっていう場所があるんだけど来てみないかと言われて。その時すごく友達が欲しくて。ずっとひとりぼっちだったから寂しくて、行ってみようって行きました」

2人もそしてここにいるメンバーの多くが心に深い傷を抱えています。しかし、舞台ではそれをあえてコミカルに伝えようと考えています。

英樹くん「例えば朝一日始まって眠い、起きられない。そこでバックからクラッシック替え歌が始まり…」

そんな歌詞を曲に乗せると…

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英樹さん「(演奏会では)いろんな人に不登校のこと知ってもらえたらいいかなというのもあります。それに学校行ったことない子たちなので、私もなんですけど、演奏会とか音楽発表会とか参加したとこないんです。だからすごく楽しみです。普通の子みたいです」

不登校の子どもたちの演奏会。いったいどんな舞台になるんでしょうか?

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不登校の子どもたちがプロの音楽家と作つくる演奏会。本番を前に、緊張感が漂います。

飛翼くん「みんなここまで練習してきたので、結構できてると思いたい」

英樹さん「笑ってくれたらうれしいです。一生懸命考えたので」

席はお客さんで満員です。

いよいよ、飛翼さんと英樹さんの出番です。

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英樹さん「達成感すご~い。顔がまっかっか」

お客さん「素晴らしい演技。頑張りましたね」

楽友協会おきなわ・大城伸悟さん「自分の言いたいこと、表現をしたいということをやっていいんだ、言えるんだっていうのが見えたのかな。僕もそういうのが見えたなと思いました」

飛翼さん「俺、あんなことできるんだって今思った」

大きな舞台に立ち、自分自身を変えた2人。そこにはもういじめられて学校に行けなくなっていた、かつての少年の姿はありませんでした。彼らが将来、どんなステージにあがるのか、小さな夢がふくらみます。

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