国内初となる大型路線バスを使った公道での自動運転の実証実験が県内で進んでいます。自動運転導入が持つ可能性、そして課題について現場を取材しました。
中村記者「こちらでは大型バスを使った全国で初の自動運転の実証実験が行われています」
全国で初めて、沖縄で行われている大型バスを使った自動運転実証実験。
この取り組みは、内閣府が、産業・学校・行政の産学官共同で自動運転の実用化を目指して行っています
中村記者「車内のつくりは路線バスとあまり変わりませんが、今回自動運転ということで外が見られるモニターが付いています」
車内では運転手の後ろでパソコンと向かい合う男性が。このパソコンでバスを動かしているのです
オペレーター「自動走行処理の開始を行っておりましてこの処理が走行開始のキーとなっております。こちらの表示が、緑色に代わりまして、自動操舵が開始します」
では、運転手はどうしているのかというと…ハンドルから手を放しています。バスはGPSや車載カメラで位置情報を把握し目的地まで正確なルートで走っていきます。
ドライバー「運転支援技術として考えると普通の運転とそれほど違和感なく乗ることができます。一般ドライバーの手動運転に近いような動きはできていると思っているんですけども」
そしてこの実験の一番の見どころはというと!
ドライバー「”正着制御”といってバス停に隙間なくバスを幅寄せする技術なんですけども」
ということで、正確に停まれば踏まれない位置に番組スタッフが小型カメラを設置!
果たして…
バスはカメラを踏むことなくしっかりと停車しました。
実験が続く「自動運転」。システム導入にかかるコストの負担をどうするのか停留所付近での違反駐車があった場合など不測の事態にどう対処するかなど課題もまだあります。
しかし、導入が実現すればヒューマンエラーをカバーすることによる事故防止やドライバー不足の解消、過疎地での交通網の維持など様々な可能性を持っていると期待も高まっています。
始まったばかりの自動運転実証実験。今後、さらに精度を高めるべく挑戦は続きます。現在、この実証実験では一般の方も無料で乗車することができます。
那覇空港とアウトレットモール「あしびなー」、道の駅「豊崎」を結ぶ経路で1日6往復しています。
こちらのサイトで事前に予約をしていただくか、(https://www.okinawa-bus-sip.jp/)
また席に空きがある場合は当日受付も可能だということです。