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県内企業の様々な挑戦とお伝えする経済コーナー「Qビズ」です。皆さんは「ナイトタイムエコノミー」という言葉をご存知でしょうか?新たなインバウンド戦略の1つとして注目が集まっているのですが、一体どんなものなのでしょうか?

Qビズ 新たな戦略 ナイトタイムエコノミー

去年、沖縄を訪れた観光客数は984万2,400人と過去最高。特に海外からの観光客は前年より14.2%増加(290万3800人)と好調さを見せています。一方で、観光客1日人当たりの消費額は前年より3.2%減少しています。

どうすれば観光客の消費を増やすことができるのか?その強力な打開策として注目されるのが夜の経済「ナイトタイムエコノミー」です。果たして「ナイトタイムエコノミー」とはどういうものなのでしょうか?

伊波「沖縄一の繁華街・那覇市松山に来ています。こちらでは新たなインバウンドビジネスがあるということで、さっそく夜の街を取材してきたいと思います」

夜8時、沖縄一の繁華街・那覇市松山営業時間前のナイトクラブに続々と人が集まってきました。「春節」ということでアジアからの観光客も多く見られました。

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ここで始まったのが県内の旅行会社が企画したイベント「RYUKYU AMAZING NIGHT」。エイサーや獅子舞などの沖縄伝統芸能のほか、和太鼓、扇子を用いた舞踊などがテンポよく繰り広げられました。

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クラブならではの照明・音響を活かした演出。そして1番の特徴は言葉を使わないショーのため、国籍、年齢に関係なく楽しめます。

入場客(台湾)「みんなにも勧めたいし、また来たいです」

入場客(台湾)「とても良かったです、一番」

入場客(高知)「矢継ぎ早にいろんなものがミックスされていて、見飽きないし、興奮状態で楽しいショーでした」

JTB沖縄・宮城拓司さん「(Q:今回企画したきっかけは?)お食事をする、ショッピングをする、それ以外の観光目的が中々提供できていなかった。今回我々が新たに開発したコンテンツで楽しんで頂けたら。(Q:松山という場所を選んだのは?)クルーズのお客さまが立ち寄って頂けるような新たな動線ができれば」

一方、「ナイトタイムエコノミー」の推進には課題もあります。

その1つが、治安や衛生など安心・安全対策です。夜遅い時間でも、観光客が安心して快適にナイトライフを楽しめる街づくりが求められています。

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JTB沖縄・宮城さん「例えば海外、色々ナイトタイムエコノミーのコンテンツが展開されているが、やはり沖縄も世界水準のリゾート地を目指す上で、このようなコンテンツを普及させる、沖縄の夜が楽しいと思ってもらえるようなそういう場になれば」

来年は那覇空港の第二滑走路が供用開始となり、今後さらに外国人観光客の増加が見込まれます。新しいインバウンド戦略として注目される「ナイトタイムエコノミー」、今後の展開に注目です。

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さて「ナイトタイムエコノミー」が注目されている背景ですが、外国人観光客の日本での消費額が他の国に比べて少ないことが上げられます。

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では今後、成長が期待できる市場はどこなのか?こちらのデータをご覧ください。外国人観光客がその国で何にお金を使ったかを表したものですが、アメリカやフランスに比べて娯楽の割合が低いです。

夜の時間帯にアクティビティを充実させることで、滞在日数や観光消費額の増加が期待できます。

今回ご紹介した「RYUKYU AMAZING NIGHT」は来月29日まで毎週月曜日と金曜日午後8時~ナイトクラブEPICAで開催されています。