県民投票の告示まであと1週間、着々と準備が進められています。7日は県からすべての市町村に投票用紙が引き渡されました。一方で、3択への変更というゴタゴタによって投票を呼びかけるチラシが無駄になる事態も…
石橋記者「投票用紙には賛成・反対どちらでもないの3つ選択肢の下に〇(マル)を書く欄が設けられています」
2日前に行われた投票用紙の印刷、県知事選での経験などをもとに不足が出ないようおよそ117万枚が作られました。
離島など受け取りが困難な29の市町村には投票用紙およそ67万枚が送られました。残る12市町村は直接受け取りです。
午前9時半、最初に受け取りに来たのは当初、不参加を表明していた5つの市の1つ「宜野湾市」
宜野湾市選挙管理委員会・野村斉・事務局長「きょう、投票用紙を受け取ったということできょう午後、それの検票作業をしましてきちんと投票ができるような形にしていきたいと思います。(市民の)みなさんにご迷惑がかからない形できちんと間に合わせるように職員一丸となって取り組んでいる」
宜野湾市とうるま市は投票用紙を「受け取り」沖縄市、石垣市、宮古島市には投票用紙を「配送」します。
県民投票推進課・上原浩さん「投票用紙に関してはですね、2択か3択かといってですねスケジュールは変わるものではありませんでしたので当初組んだスケジュール通り行きましたので問題ないところでございます」
今週中にはすべての市町村に投票用紙が揃う予定です。
見たことがある人も多いのではないでしょうか県民投票のCMです。投票の呼びかけも、今、佳境を迎えています。しかし、全県実施に向けたゴタゴタによって思わぬ影響も出ていました。
石橋記者「選択肢が3つに増えたことで賛成・反対と書かれたこのチラシが使えなくなってしまいました。そのため、この2つの文字を取った新しいポスターが今、投票の呼びかけに使われています」
県では、投票を呼びかけるチラシ10万枚を作成し去年12月下旬から配布していました。
チラシの裏に書かれた投票用紙の見本が2択のままになっていたり、「賛成」「反対」のいずれかに「〇(マル)」を記入するよう説明していたりしました。
そのため、裏面はほぼすべての内容を書き直さなければならなくなりました。
これまでに配布したのは3万枚、使えなくなった残り7万枚のチラシは処分することになっています。印刷代が1枚3円、7万枚分21万円ほどが無駄になった格好です。
県民投票推進課・渡嘉敷道夫課長「新しい投票方法について周知を周知するということは大切なことですので、やむを得ないと考えております。チラシが全面的に変わってきますので、シールとか貼ると、修正すると、これは難しいとことだったと思います。コスト的にも手間的にもですね、チラシの場合は刷り直した方がいいというふうに考えました」
県では1億3000万円をかけて広報しています。チラシの修正などはその枠の中でやりくりしていくということです。
県民投票は14日告示、24日投開票です。