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子どもへの虐待 なぜ起こる

千葉県で起きた女児虐待死事件は県内にも悲しみとともに大きなショックが広がりました。そんな中、1月31日、父親が6歳の娘を虐待したとして逮捕されています。

なぜ虐待はおきるのかそして、虐待を防ぐにはどうすればよいのか、取材しました。

31日、那覇市で起きた女児虐待事件。42歳の父親が逮捕されました。父親は、1月中旬から29日にかけてアパートで、6歳の娘を浴槽にためた冷水に押し込むなどして、脚や背中、腰など数か所を打撲などのけがをさせた疑いがもたれています。

子どもへの虐待はなぜ起きるのでしょう。専門家は・・・・

沖縄大学山野良一教授は「親御さんが誰かを支配したいという感情が強くなっていって、そのことで子どもたちをコントロールしようとする」と話しました。子どもを支配しようとする気持ちがエスカレートしておきる虐待。その時の、親の精神状態について山野教授は「自己肯定感が低い人たちがいて、その自己肯定感を高めようとしたらどうしたらよいかというと、一番簡単なのは子どもを作ることなんですよ。ちょっと極端な言い方ですけど、子どもができれば自分よりも下の物ができるわけですよね。そうすると自己肯定感が低い人が自分は上に上がれることで、『支配感情』になっちゃう。」

子どもへの虐待。山野教授は、誰にでも起きうることを指摘します。「生まれ持って、父性とか母性とか持っている人ってどこにもいないと思うんです。」「それは子育てをしながらだんだん育っていくもんだと思うんですね。その時に自己肯定感の低さっていうのは、(成長の)阻害をしちゃうんですね」

山野教授は、児童虐待を解決する特攻薬はないとしました。ただ、社会のサポートは不可欠だと言います。「虐待という言葉が独り歩きしちゃうと、それができない自分ということで悩んでしまうお父さんお母さんが多いと思うんですね。そうじゃなくて頼っていいんだよ、今子育てを支えるサービスも増えてきているし、そういう人たちに悩みを聞いてもらうということが大事だと思いますよね」