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東京オリンピックを目指す県内アスリートを紹介する「2020の主役たち」きょうは、初出場のリオデジャネイロオリンピックで惜しくも4位に終わった、ウエイトリフティングの糸数陽一選手。東京オリンピックに向けた大事な一年を、地元沖縄でスタートしました。

今月、国頭村で行われた男子ウエイトリフティングの全日本合宿。大柄な選手に混ざってトレーニングに励むのは県出身、身長160センチの糸数陽一。リオオリンピックで4位入賞するなど、来年の東京オリンピックでメダルの期待も高まっています。

久高島出身で、中学3年のころ、担任などの勧めで競技を始めた糸数。誘い文句は意外なものでした。

ウエイトリフティングの糸数陽一選手

糸数陽一選手「正直ウエイトリフティングという競技自体あまりわからなかったので、どういう競技なんだろうということで、あんまり乗り気ではなかったんですけど一番の決め手が「飛行機に乗れるよ。」という甘い誘惑に誘われて」

Qまさか地球の裏側まで行くとは?糸数陽一選手「(リオデジャネイロまで)30時間以上飛行機で移動してたので正直飛行機はいいかなと思いますよね。」

今では大会のために飛行機で各地を飛び回り結果を残し続けてきている糸数選手。しかし2018年は腰の怪我の影響もあり、満足のいく1年ではありませんでした。

糸数陽一選手「本当に怪我の1年だったので、最後は世界選手権でベストの少し下ぐらいまでは持ってこれたんですけど、納得のいく試技はできなかったので、悔しい1年にはなったかなと思います。」

怪我の状態は良くなっていると話しますが ほかにも乗り越えなければならない壁がありました。この日の昼食。他の選手がたくさん食べる中、糸数は。少しのサラダとおかず、お椀一杯のカレーライスのみ。

ウエイトリフティングの糸数陽一選手

Q思いのほか量多くないのかなと思ったんですけど?糸数陽一選手「2月7日に試合があるので少しずつ体重は調整しています。たくさん食べているのを見て自分もおなか一杯になっています目の前でたくさん食べてくれるので。」

実は、階級の改定があり糸数がこれまで戦ってきた62キロ級が61キロ級へと変更になりました。以前よりさらに1キロ減量することを余儀なくされています。

糸数陽一選手「62キロから61キロに階級変更があって、やっぱりその1キロってすごいきつくて」「62キロ級だと302キロまでオリンピックでやってるので、その1キロ体重落とした分も変わらずに302キロ以上挙げたいなという気持ちはありますね。」

階級の変更があっても、常に自分への記録に挑み続ける糸数選手、その向上心はどこから来るのでしょうか。

糸数陽一選手「ウエイトリフティングは最後は自分に勝つことが最大の目的だと思うので、自分のこの記録に挑戦してもっともっと強い自分に出会うためにトレーニングをする。」「新しい自分を見てみたいとか、新しい世界を見てみたいとか。」

ウエイトリフティングの糸数陽一選手

Q糸数選手の中でまだ見れていない景色というのは?糸数陽一選手「やっぱりあれじゃないですか、東京オリンピック、オリンピックで最高の舞台で見たことない景色を見ることじゃないですか。」

糸数陽一選手「オリンピック出場というのはもちろんなんですけど、リオの時は、出場、入賞という目標しか掲げてなくて、それで4位という悔しい結果に終わったので今はそれ以上をまずは目標にしたいなと。」

まだ見たことのない景色を見るために。糸数の東京に向けた戦いが始まっています。

ウエイトリフティングの糸数陽一選手

糸数陽一選手「東京オリンピックはこれまで応援してくれたみんなに恩返しができりように、そして最高の試技ができるようにがんばります。応援よろしくお願いします!」