去年11月、うるま市安慶名にある交差点が姿を変えました。通常の十字型の交差点から、丸い形で信号機が無い、環状交差点に変わったということですが、そのメリットは何でしょうか?
去年11月、うるま市安慶名に開通したのは、「ラウンドアバウト」と呼ばれる丸い形をした信号機の無い交差点。県内では、4年前に旧糸満ロータリーにできて以来、2カ所目となります。記念式典には島袋うるま市長などが臨席し、交差点の完成を祝いました。
「全面開通したラウンドアバウトに最初の車が入ってきました。ゆっくりとしたスピードで時計回りに進んでいきます」
この交差点の最大の特徴は、ズバリ「安全性」。カーブという構造上、車が交差点の中に入ったときにスピードを落とします。さらにすべての車が同じ方向に走ることから正面衝突などの重大な事故が起きにくいのです。
実際に2015年に県内初の運用となった糸満市の調査によりますと、ラウンドアバウトに変更前の交差点内での平均速度はおよそ40キロメートル。変更後には、およそ20キロメートルと半分にまで減っていたということです。
この交差点は元々、十字型の交差点。見通しが悪い上、中部農林高校が近くにあるなど歩行者が多く、以前から事故を危惧する市民の声が上がっていてました。
さらに、信号機が無いということはこんな時にも大活躍です!うるま署長「去った台風24号では、うるま市内では各地で信号機の滅灯が数多くありました、今回の物(ラウンドアバウト)は災害対応として効果的だと言われています」
去年、沖縄地方に12個と、歴代2番目に多かった台風。停電で信号機がつかなくなるというトラブルも起きました。しかし元々、信号機が無いこの交差点は、災害時にも困ることはありません。うるま市に誕生した高機能な交差点「ラウンドアバウト」。運転の悩みをまる~く解決します!