伊波アナウンサー「楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは『地形を堪能するポイントなのに…』です。気になるタイトルですね。」
長田さん「はい!今回は、渡嘉敷島のNO. 1 地形ポイントを紹介したいと思います。」
伊波アナウンサー「NO1!!たのしみですね~。早速見てみましょう。」
長田さん「こちらは、渡嘉敷島の風景です。」
伊波アナウンサー「自然豊かでなんだか落ち着きますね~。」
長田さん「そうですね~。渡嘉敷島というと、砂地の綺麗なポイントが多いイメージなんですが、今回は、ちょっと雰囲気の違う場所へ行きます。港を出て15分。近くに灯台があるので、『灯台下』と呼んでいるポイントに到着しました。」
伊波アナウンサー「冬場なのに、穏やかですね。」
長田さん「そうなんです。島の南側にあるので、北風が吹く機会の多い冬場でも、潜れる日が多いんです。まずは・・・このポイントのメインストリートに入って行きます。」
伊波アナウンサー「大きな岩の間を通っていくんですね!」
長田さん「はい。ダイバー2人並ぶと狭く感じますが、一列に入っていけば、比較的余裕があります。すこし暗いように見えますが、所々岩の亀裂があるので、明るくて安心なんです。こちらがその大きく天井が開いた場所です。」
伊波アナウンサー「ホントだ!!ブルーの光が幻想的で素敵ですね~。」
長田さん「そうですね。でも、全てがこういった場所ではなく、亀裂が小さいところは、ちょっと暗めです。」
伊波アナウンサー「私、この場所には一人でいけないかもしれません(笑)ところで・・・お魚がいませんね~。」長田さん「いない訳ではないんですが、ちょっと少なめなんです。『地形派ダイバー』と呼ばれている人は、そもそも魚をあまり見ないので気にならないそうです。一旦明るい所へ出て・・・メインストリートから少し離れた所にある、ガイドの本田さん一押しポイントへ!!」
伊波アナウンサー「凄い光線!!!まるで、パワースポットのようですね。」
長田さん「冬の太陽の光とは思えないくらいの光線ですよね。」ガイドさんに、御光が射している感じになってます。冬だと、昼の12時でも太陽が真上にくることがないので、真っ直ぐ下に突き刺さる光ではなく、斜めに差し込む光になります。」
伊波アナウンサー「すごい神秘的ですよね~。」
長田さん「はい。ここまで充分地形を堪能しましたが・・・これで終らないのが、このポイントのすごい所!!何と、水深1m~5mの浅瀬が、サンゴで多い尽くされていました。テーブル状のミドリイシの仲間が多かったんですが、5年ほど前まではガレ場だったんですよ」
伊波アナウンサー「5年でこんなにサンゴが増えたんですね!!」
長田さん「ここ数年、慶良間諸島のサンゴは、『減ってしまった・・』と言われ続けてましたが、見事なサンゴ礁ですよね。」
伊波アナウンサー「テーマの意味は、地形を堪能するポイントなのに・・・たくさんのサンゴ礁が広がっているのを発見したということだったんですね。」
長田さん「そうなんです。水温上昇によるサンゴの白化のニュースばかりでしたが、沖縄本島でも慶良間諸島でも、サンゴの群生が見られるところが増えて来たので、今後が楽しみになりました!」
伊波アナウンサー「(少し受けて)以上楽園の海でした。」