政府が辺野古で埋め立てを始めるのにあたり、桟橋を貸している琉球セメントに対して、市民およそ100人が要請に訪れましたが、門前払いされました。
「琉球セメントは協力をやめろ!国への協力をやめろ!国への協力をやめろ!」とシュプレヒコールをあげました。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「県民に背を向けるような行為は即座にやめてほしいです。19日は代表団がお話を伺いに行きますから、しっかり対応してください」と話しました。
19日10時過ぎ、琉球セメント本社に集まった人々。その数はおよそ100人。琉球セメントが、政府に桟橋を貸さないよう、要請書を手渡そうとしましたが拒否されました。
島ぐるみ会議の稲嶺進共同代表は「皆さんを糾弾するために来ているわけではない。ぜひ話し合いの場を持ってほしい。今回の要請書を受けてほしいというだけの話」だと話していました。
岸本記者は「桟橋を使用させないよう求める要請書を持ってきた。市民らに対して、琉球セメントは『要請書を受け取れない』と門前払いの対応です。市民らが説得にあたっています」と話しました。
話し合いたいと説得しましたが、琉球セメント側は、「対応できない」との回答を繰り返しました。島ぐるみ会議は稲嶺進共同代表は「真摯に私たちの要請を受け止めてほしい。ただそれだけ。お願いしても『できない』の一点張りです。尋常じゃない。ここには民主主義も地方自治もない」と批判しました。
名護市から来た女性は「私たちは本当に沖縄を守りたいだけ、その声を聴いてくださいというお願いの気持ちを表したかったです」と話しました。
また別の女性は「道を歩くアリのような扱いをされているような気がして悲しいですよ」と話していました。駆けつけた人々からは、政府に加担してほしくないという声もあがるなど、沖縄は国の工事強行を受けて、分断されています。