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今年も残すところわずか。この1年間を振り返る「回顧2018」です。きょうは、「事件・事故・災害」です。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

上間貴大記者「老人ホームの隣、あちらが火事があった工場です。建物は原形をほとんど留めていません。発生から間もなく2日が経ちますが、現場周辺は焦げたにおいに包まれています」

年が明けて2日目。2018年は波乱の幕開けとなりました。糸満市のリサイクル工場で火事が発生。消火活動が続けられるも、発生から2日間、火は燃え続けました。火事にあった工場の隣に老人ホームがあったことから、災害弱者への対応の必要性も浮き彫りになりました。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

地域住民「飛びかかってくるのかなとか、逃げたら追いかけてくるのかなとか想像できないので怖いです」

そして今年はイヌ年ということもあってか…

金城圭吾記者「逃走した闘犬をこちら海中道路で見かけたという目撃情報もあがっていますが、依然として発見には至っていません」

県内で闘犬の逃走が相次いで発生。大きな被害こそ出ませんでしたが、飼い主の責任が問われる問題です。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

一方で、今年は動物への虐待被害も相次ぎました。

岸本早剛記者「子どもたちの通学路となっているこちらの道路で、身体の一部が切断されたネコの死骸が発見されました」

北谷町砂辺では去年11月から路上に放置されたネコの死骸が6回見つかりました。回を重ねるごとに残虐性もエスカレート。地域住民からは、不安な声が上がりました。

地域住民「非常に手口も残虐化していて、これが子どもたちに及んだらと思うと、身震いするような怖さを感じます」

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

年末年始に訪れる機会も多く、参拝者の思いが詰まったこんなものも被害にあいました。

地域住民「普通しないよね」「罰当たりだとは思うけれど…」「こういうことする前に誰かに相談した方がいいんじゃないのかなって思うね…お金で悩んでいるんだったら」

石橋知巳立記者「長い階段を上った先にある神社で、多くの人の願いが込められたさい銭が度々盗まれていました」

名護城公園にある名護神社、5年ほど前からさい銭箱の鍵が壊される被害が続いています。

名護市城区・宮里旭区長「(被害総額は)合計すると60〜70万円くらいになっているんじゃないかなという計算になっていますけど…」

さい銭泥棒の被害がなくなることを願います。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

目撃者「ガシャーンという大きい音がした。ぶつかった後にパトカーが10台以上来たので、何かあったのかなって」

2月、国際通りで無免許の19歳の少年が運転する車がパトカーから逃走の末、歩道に突っ込む事故を起こしました。その後の警察の調べで、少年が警察官をかたって高齢女性から現金およそ80万円をだまし取った、詐欺の犯人だったことも判明。

また、この事件とは別に、県内の17歳から20歳までの少年10数人が、首都圏を中心に活動する詐欺グループにオレオレ詐欺の「受け子」として雇われていたことも最近明らかになり、県民に大きなショックを与えました。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

おととし12月、ハンドル操作を誤り、対向車と衝突する事故を起こし、当時7歳の女の子らを死傷させた男の裁判。裁判長は危険運転致死罪と認定。男に検察側の求刑通り懲役9年の実刑半決を言い渡しました。

奏花さんの父・司さん「このような結果が出ても心が晴れることはない」

母・道代さん「私たちみたいな悲しい思いをする人がゼロになってほしいと思います」

判決が出ても、娘を亡くした遺族の心の痛みは癒えることはありません。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

そして今年の世相を表す漢字「災」。1年間で沖縄地方に接近した台風は12個。2004年に15個の接近以来、歴代2位の多さとなりました。中でも、台風24号と25号は相次いで週末を襲いました。

石橋知巳記者「切れた電線が強い風にあおられています。非常に危険な状態です」

船越遼太郎記者「こちら南風原町にある住宅街ですが、土砂崩れが発生し、電柱が折れ曲がってしまっています」

台風24号の被害の爪痕が生々しく残る中、再び襲来する台風にこんな声も。

県民「またかという感じです」「被害がないことを願うだけです」

岸本早剛記者「こちらカップラーメンを陳列する棚ですが、ご覧の通り品数が非常に少ない状況です」

台風24号で商品が品薄になっているところに、25号が1週間も経たないうちに襲来。市民生活に大きな影響を与えました。スーパーでは品薄状態が続き、台風に伴う停電被害も深刻に。およそ1週間にも及ぶ停電が発生した地域もありました。

回顧2018 県内の事件・事故・災害 この1年

岸本早剛記者「作業員の男性は、こちらの電柱の5〜6メートル上の方で、停電復旧の作業をしていたところ感電したということです」

うるま市石川では復旧作業中の電力会社の作業員が感電して、心肺停止の状態で病院に搬送される事故も発生。

自然災害の恐ろしさを感じた一年でした。