県内企業の新たな取り組みを紹介する「Qビズ」です。今回は今月オープンしたばかりのある場所をご紹介します。今注目される「新たな働き方」とは?
落ち着いた照明におしゃれなインテリア、洗練された雰囲気のこの空間!実は、沖縄タイムス社の中にオープンしたコワーキングスペース「ハウリブ」。
コワーキングスペースとは、仕事や打ち合わせで気軽に使える共用オフィスのこと。働き方改革を背景に、勤務や雇用形態の選択肢が増える中、こうしたコワーキングスペースが全国で増えつつあります。
代表を務める金子智一さん。元々、東京の広告代理店に勤めていましたが、沖縄で開催された起業コンテストでアイデアが認められ、今月、リゾート型コワーキングスペースを那覇市にオープンさせました。
マッシグラ沖縄タイムス代表・金子智一さん「(沖縄は)人も増えていて活況づいていて、印象がよかったことが一つ。一度、沖縄中心に地図を見ると、実はアジアの入口だったり、環太平洋の玄関口になりえる場所」
解放感のある個室は数人で利用できる法人向けとなっていて、月10万円から。現在、建設会社や旅行業社などが契約していて、満室になっています。
デスク席は一席で月5万円。どちらも24時間365日利用可能で、会社の登記もできます。
フリーアドレスのラウンジは個人利用がメインターゲットで月5000円。また、イベント会場としても利用できます。
実際に入居を決めた人は…
沖縄ITイノベーション戦略センター・永井義人さん「企業の中にいるけど、起業家精神の高い方々とフリーランスで実力のある方々が混ざり合って、何かいいチームができるのがここの可能性」
また、「ハウリブ」は入居者同士のビジネスマッチングを手助けしていて、新たなビジネスの誕生も期待されています。
そんな「ハウリブ」の強みは、新聞社のネットワークをいかし、フリーランスや大企業などに勤めながら離れた場所で作業をする「リモートワーク」の会社員たちが分け隔てなく交流できる点だと言います。
金子さん「いま企業に勤めている方々が会社の中で求められること。内部だけでは収まらない、外部の方とお話ししていかないと答えがない。ここに遊びに来ている方は、ここに自分の答えがあると思って来ているのでは」
県内でもコワーキングスペースは徐々に増えてきていますが、ハウリブの特徴は「リモートワーク」です!
今回「ハウリブ」と契約している企業は沖縄ツーリストやJTA、照正興産などで、入居した理由としては、ベンチャーの人たちと交流することで新しい事業の可能性、洗練されたオフィスで働けることで採用率のアップを期待、ストレスフリーの環境で働くことで生産性の向上などにも繋がるのではないかと話していました。
また、県外の大手企業から誘致をすすめており、そうした企業が県内の自治体と協力してイベントを企画、開催すれば「地方創生」にも一役買うと期待されています。