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教員採用試験での口利き疑惑を巡る名誉棄損裁判で、那覇地方裁判所は安慶田元副知事の全面敗訴の判決を言い渡しました。
裁判の争点は、2015年度の教員採用試験の際に口利きがあったかどうかという点です。諸見里元県教育長が、安慶田元副知事から受験番号などが書かれたメモを渡されたと証言。これに対し安慶田元副知事は、自分を失脚させるための行動だと反論していました。
判決で、那覇地方裁判所の平山馨裁判長は、口利きがあったとする諸見里元教育長の主張を全面的に認め、「安慶田元副知事の供述は信用することができない」としました。そして安慶田元副知事に対して、525万円の損害賠償を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
諸見里明元教育長は「政治的部門が教育部門に対して、介入するということが『これで良いのか』と争点になった。私の真実性が認められたことは、子どもたちの教育を結果として守ったのではないかと大変うれしく思っている」と話していました。
一方、安慶田元副知事の弁護士は「内容を精査して、今後の対応を考える」とコメントしています。