QABのキャスターが県内各地を歩く「お散歩プラス」きょうは久高島編の第2弾です!
神の島ならではの歴史や習慣がある島の人たちの生活に触れた沼尻キャスター。散歩の最後には神の仕業かもしれない、思わぬ出会いがあったようです。
始まりました「お散歩プラス」琉球史芸人・賀数仁然さんと歩く久高島編。
前回は、神の島に伝わる逸話の数々をたどり最後には賀数さんから「宇宙人」がいたかもしれないという驚きの話まで飛び出しました。今回はそんな謎多き神の島で暮らす人々の暮らしを見ていきます!
賀数仁然さん「沼尻さん、久高島ってまだまだ琉球王国時代の雰囲気が残っているところなんですよ、何かというとこの畑なんですけど短冊形に細長くなっていますよね。これ「地割制度」と言いまして今でもこの短冊形の土地で久高はやっております」
昔からの風習が残り希望者に対し短冊型の形で島から与えられる農耕用の土地。その畑だけでなく神の島・久高島では土地はすべて島で管理し島の人の共有物とされています。
賀数仁然さん「誰か1人が持つものではなくて、もともとはすべては神からいただいたものであるということもあって
そういう思いは非常に強いでしょうね」
賀数仁然さん「土地代はだから出ないんですよ。(島の)了解をもらえればOKなので」
沼尻キャスター「土地代無しですか?」
賀数仁然さん「えぇ了解もらえればね島の人たちに」
沼尻キャスター「え?」
賀数仁然さん「だってみんなのものですから」
沼尻キャスター「え~驚き!(※条件によっては土地代がかかる場合もあり)」
様々な場所に歴史や逸話が残る久高島。その中でも特に神聖な場所がありました。お散歩プラス・久高島編。私たちがやってきたのは島の中でも特別な場所です
賀数仁然さん「沼尻さん、ついに来ましたよ我々、フボー御嶽、別名クボー御嶽とも言いますけどもこの神の島・久高島で最も聖なる場所と言ってもいいかもしれません。この奥にあります、いってみましょう」
向かったのは「フボー御嶽」。琉球の島を創った神「アマミキヨ」が最初に創った7か所の国土のうちの1つがこの場所で現在は「琉球の七大御嶽」の1つとされています。
賀数仁然さん「(入れるのは)ここまでです。ここから先が奥見えますか?光が差している奥、あそこがフボー御嶽の中になりましてやや右側に回り込んでいくと最も聖なる場所がありまして神に仕える女性しか入れませんので男性はもちろん、女性でも特別な人しか入れない御嶽になっています」
定められた女性しか入れない神聖な場所。この場所などを舞台に島で12年に1度だけ行われていたのが祭祀「イザイホー」です。
賀数仁然さん「(女性は)五穀豊穣、島の繁栄を願うとそういう存在になっていたんですね。30歳になりますとイザイホーという儀式を受けまして神に仕える女性になっていくわけです」
賀数仁然さん「ここにですね、何か建物がありますがここがイザイホーで使う場所になっていまして、奥に進めるところ、イザイ山という森につながります」
賀数仁然さん「女性たちは結んだ髪の毛をばらして白装束になりましてここで「えーふぁい、えーふぁい、えーふぁい」と言いながら行ったり来たりしています。最後中に入っていくとこ扉が閉まりまして奥の方でお籠りして神に近づいていくという場所になっています」
島の中でもより特別であった祭祀「イザイホー」しかし後継者不足などを理由に1978年に行われたのを最後に現在まで行われていません。
久高島歩きも終盤。賀数さんとともにやってきたのが全校生徒22人の久高小中学校。と、ここで…
賀数仁然さん「シーサーも立派なんですよ、そしてあれ?なにこれ?さきがけ歴男塾1巻、わたくしの本でございますシーサーはだいたい対になっているわけでございまして、反対側を見てください。出た~さきがけ歴男塾2巻、好評につき発売中でございます。県内各書店1080円になっておりますよろしくおねがいしま~す」
賀数仁然さん「こんなものがあるなんて不思議ですね」
沼尻キャスター「これは神の仕業ではないと思います笑」
明らかに人の仕業による宣伝を終え校舎の裏手にある広場へ。この日は来る運動会に向け子どもたちだけでなく、島の人たちが協力して草むしりなど会場の準備をしていました。
(Q:久高島ってみんなにとってどんな島ですか?)
新崎りあんさん「大切~!」
(Q:どんなところが大切?)
新崎りあんさん「海とか自然」
平木場美空さん「本島に比べたら少ないけど、少ない人数で色々とできることはあるからそれで楽しんで面白いなと思う」
島が大好きな子どもたちが通う小中学校。この場所を私たちが訪れたのにはある理由がありました。それは島の人との会話の中で…
糸数俊雄さん「学校の先生よね?」
沼尻キャスター「学校の先生ではないです」
糸数俊雄さん「似ている人がいるよ」
沼尻キャスター「似ている方がいるんですかね?会いたいな」
なんと学校に私・沼尻に似ている先生がいるということなんです事実を確かめるべく、いざ突撃です!」
沼尻キャスター「島袋恵人さんですか?」
久高小中学校の島袋恵人先生!どうですか?似てますでしょうか…?
沼尻キャスター「身長いくつですか?」
島袋先生「ぎりぎり160を越えたくらいです」
沼尻キャスター「自分も162㎝です(がっちり握手)」
そんな島袋先生に久高島の魅力を教えてもらいました。
島袋先生「見たままですね、もうすぐ運動会があるんですけどそのために草刈しましょうと声をかけたら(みんなが)集まる感じ。みんなで地域と行事を盛り上げましょうという雰囲気がとても好きです」
島の人たちの温かいつながりに触れたところでお散歩プラス・久高島編はここまで!次回はあなたの街かもしれません!