伊波アナウンサー「楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「癒しのフグ」です」
長田さん「きょうは、ダイバーにとても人気のある、フグを特集したいと思います」
伊波アナウンサー「丸いフォルムが可愛いですよね。どんな可愛いフグに会えるのか早速見ていきましょう」
長田さん「まずは、楽園の海でもよく登場するハリセンボン。普段は、中層で泳いでいる姿より、休憩している所をよく見かける魚です」
伊波アナウンサー「目がクリクリしてて可愛いですね」
長田さん「そうですね。外敵から身を守るために、このような場所を好んでいるようです。目をきょろきょろさせながら、おびえている様子だったので、びっくりさせないように、静かに撮影しました」
伊波アナウンサー「鋭いトゲを持ってるのに、結構臆病なんですね」
長田さん「そうなんです。外敵に襲われそうになると、膨らんで威嚇します」
伊波アナウンサー「ところでハリセンボンのトゲって、名前の通り千本あるんでしょうか?」
長田さん「いえ。ハリセンボンと言っても、実際のトゲの数は、350~400本といわれています。暇な方は、ぜひ数えてみて下さい。そしてこちらもハリセンボン。どこに居るか分かりますか?」
伊波アナウンサー「え?どこにいるんでしょう?」
長田さん「実は、穴のくぼみにいるんですよ。色も似たような場所なので、ひょっとしたらカムフラージュしてるつもりかもしれません」
伊波アナウンサー「近くを通る魚も、まったく気にしてませんね。そしてこちらも・・・・カモフラージュのつもりでなんですかね?赤い魚の中に一匹ぽつんといますね」
長田さん「自分が横に居るアカマツカサだと思って一緒に居るのかもしれませんね」
伊波アナウンサー「随分、可愛らしい勘違いですね」
長田さん「今度、鏡を持って行ってあげようかと思います。続いては、今年の干支にちなんだフグ」
伊波アナウンサー「今年は戌年ですよね。何か関係が?」
長田さん「このフグは英名では、ドッグフェイスパファーと呼んでいます。顔が犬に似ているんですね」
伊波アナウンサー「そうなんですね!顔を見たいんですが・・・なかなか顔を見せてくれないですね」
長田さん「そうなんですよ。シャイなフグなんで、なかなか正面顔をじっくりと見せてくれないんです」
伊波アナウンサー「あ、よやくこっち見てくれましたよ。本当になんだか犬に似てますね」
長田さん「こちらは、たぶん沢山いるフグの中で、一番人気。ミナミハコフグの幼魚です」
伊波アナウンサー「小さくて可愛いですね!」
長田さん「サイコロみたいにコロコロしていて、動きもコミカルなんですよ」
伊波アナウンサー「色も先ほどのフグと違って、カラフルですね」
長田さん「なかなか会える機会が少ないんですが、出会うと心奪われてしまう事、間違いなしです」
伊波アナウンサー「確かに、ずっと観察しちゃいそう」
長田さん「つづいては、よく見かけるクロハコフグ。でも今回は珍しいシーンに出くわしました」
伊波アナウンサー「なんでしょう?二匹いますね」
長田さん「縄張り争いなのか、メスの取り合いなのか・・・グルグルまわって、威嚇し合ってます」
伊波アナウンサー「じゃれあっているように見えて、ケンカしているようには見えませんね」
長田さん「何度となく威嚇し合いながら、別々の方向へ泳いで行きました」
伊波アナウンサー「さて、続いてのフグは?」
長田さん「最後は、シマキンチャクフグを、ハイスピードでみてみましょう。フグって、体の大きさのわりに、ヒレが小さめなところが可愛らしく見えるんだと、勝手に思ってます」
伊波アナウンサー「ヒレの動かし方も、一生懸命って感じですよね」
長田さん「そうなんですよ~。そしてこのおちょぼ口も憎めないんですよね」
伊波アナウンサー「確かに!私も怒られたときに、おちょぼ口やってみようかな♪」
長田さん「それはやめたほうがいいと思います(笑)さらに怒られちゃいますよ(笑)」
伊波アナウンサー「改めてフグを見ると、いろんな種類がいてどの子もみんな柔らかいフォルムが可愛いですよね」
長田さん「そうなんですよね。私にとっては、ウミガメと並んで、癒し効果抜群の水中生物となってます」
伊波アナウンサー「確かにとっても癒されました!長田さん、今日もありがとうございました。以上楽園の海でした」