混乱を続けていた与那国町議会議長選挙。遂にきょう、100回を目前に議長が決まりました。先月28日から、繰り返されてきた与那国町議会議長選挙。
選挙の結果を報告します。有効投票のうち、前西原武三議員が10票。従って前西原武三議員が議長に当選されました。この一言が出るのに、要したのは実に23日。
日本最西端の島、与那国町の議会は、全国から注目されました。長期戦となっていたのは、議会運営には欠かせない議長を決めるための選挙。しかし。
何度も何度も議長を決める投票と辞退が繰り返されます。どれだけ投票をしても、ただただ回数が増えていくだけ。
議長が決まらない背景には議会運営をめぐる与野党の駆け引きがありました。与那国町議会は定数10に対して与野党が5議席づつ分け合っています。
そんな中、採決に加われない議長を出してしまうと採決の際、不利になるという考えから、与野党が議長職をを押し付けあっていました。本来、町民のために働くべきであるにも関わらず毎日、予定調和のように投票と辞退を繰り返す議員に対し町民は。
与那国町民女性「もう恥ずかしいですよ、与那国の恥です」
与那国町民男性「もう100回やっても200回やっても決まらないんじゃないですかそんな気持ちですよ住民の皆さん怒っています。あきれかえっています。」
前西原議員「(Q.今の現状は恥ずかしいという認識はある?)それはもちろん、恥ずかしくて町民に顔も向けられない状態ですけどがんばっていきたい」
投票を重ねること98回。大台の100回まで目前となったきのうの議会では。
「休憩を求めたいと思います。どうかきょうは休会のままであした10時からの再開をお願いしたい」
何と、投票は行われず、軽自動車に相乗りで帰ってしまいました。そして全国が固唾をのんで見守ったきょう、99回目の投票。
前西原議長「このたび苦渋の選択をし、議長を引き受けさせていただきます」
何となく嫌々議長職を引き受けたようにも見える前西原議長。実は、投票前から机の上には議長就任のあいさつ文が用意されていました。
前西原議長「もうこれで区切りをつけようと話し合っていました。今でも本当にもやもやしたのがあるんですがいつでも野党の皆さんに辞表を持っていると辞表をたたきつける気持ちは今でも変わりません」
野党崎元俊男議員「ここまでくるとは思ってなかったですよ。3日ぐらいかかるかなと思っていたけど一か月 99回までかかるとは思っていなかったのでやっと終わったなってことで安心はしてますけど(Q.正直なところ粘り勝ちだと思いますか?)そうですね 若干ありますね」