玉城知事は、アメリカ軍機からの落下物が問題になっている宜野湾市の緑ヶ丘保育園と普天間第二小学校を視察し、園長や保護者たちから事故当時の状況などを直接聞きました。
神谷武宏園長は「今から園庭で遊ぼうとしていた時に、ドーンという音。子どもたちは聞いているのです」と説明しました。
2017年12月、アメリカ軍ヘリからの落下物とみられる部品が見つかった緑ヶ丘保育園。事故から10カ月が過ぎた今も、アメリカ軍は事実を認めていません。
保護者は「命にかかわりかねない事故があったというこの事実を、なかったことにされたり、時がたって忘れ去られたりすることが、すごく怖いと感じていました」と話しました。
また、別の保護者は「事故の報告を受けた時の恐怖は、人生で味わったことないほどの恐怖でした」と話しました。
また保育士は「子どもたちがヘリコプター飛ばないでって言ったりするんですよ。まだやっぱり、ちっちゃい子どもたちでも、その当時の記憶がまだ残っているんだなーってショックでした」と話していました。
また問題の後、被害を訴える保育園や保護者に対し、「自作自演」と誹謗中傷する電話やメールが相次いだことについても、玉城知事に悲痛な声で訴えました。
保護者は「なぜ私たちが子どもたちを預けているところを、わざわざ自作自演しないといけないの、やっぱりそうじゃなかったということを、現実は誰か人がやったもんじゃないよということを、みんなで証明してほしい」と話していました。
この後玉城知事は、緑ヶ丘保育園の事件からわずか1週間後、アメリカ軍機から窓が落下した普天間第二小学校を訪問。桃原修校長の案内で現場や校庭に造られた避難行動用のシェルター、校舎屋上に設置さえれた監視カメラなどを確認しました。
玉城デニー知事は「上空を飛ばさないということを最低限約束をし、それを徹底させてくれということが、まず必要最小限の米軍と日本政府が取るべき措置ではありませんかということでした。ある種、ある形の約束事項として、しっかり明文化すべきであるというふうに思いました」と話していました。
現場の生の声を聞いた玉城知事。今後、事故原因の究明を求めてアメリカ軍や日本政府に要請する方針です。