続いてはＱプラスリポートです。人気が高い、地元沖縄のお笑い。その中心的な団体が演芸集団ＦＥＣです。地元に根差した視点で追及するＦＥＣはことし、旗揚げ25年を迎えました。その原点にあったのものとは何なのでしょうか。
沖縄のお笑い界をリードする演芸集団ＦＥＣ。
現在ＦＥＣの社長を務める山城智二さんなどが中心となって作られ今年で旗揚げから25年。先週土曜日に記念公演が行われました。
ＦＥＣのコンセプトは、「made in うちなーmade in ＦＥＣ」沖縄に根差したお笑いです。
山城智二さん「やっぱりこの場所でやるということを考えたときに、ここにある素材をしっかり使うということとあとは、目の前にいるのはうちなーんちゅの皆さんなのでうちなーの皆さんに喜んでもらうために、笑ってもらうためにはやっぱりここの場所のネタを提供しないといけないなとはずっと思ってました」
本番の２日前、事務所では全体でのけいこが行われていました。今回の公演で披露されるコントはすべて沖縄を題材にしたもの。
演出を務めるのは、智二さんと同じく旗揚げ当時からのメンバー、まーちゃん。演技やセリフ、さらには小道具の細かい部分まで確認。
熱い指導の裏には、立ち上げメンバーで初代社長。22年前に亡くなった立ち上げの中心人物で智二さんの兄、山城達樹さんの教えがあったといいます
まーちゃんさん「先代の山城達樹が僕に教えてくれたことでもあるんですけど芸人っていうのは生き方だよっていうのを教えてくれてそれを僕らが後輩に伝えていくことが一番重要かなって思いますよね」
山城智二さん「この25周年の集大成ではないですけど来てくれたお客さんにこれが沖縄のお笑いなんだって見終わった後に実感してもらえる、そういう舞台になってくれたらいいなと思ってますね」
迎えた公演当日。
チケットは完売。会場には県内外から大勢の観客が詰めかけました。そしていよいよ開演。さらに今回の公演では、立ち上げ当時のメンバーでもある渡久地政作さんと賀数仁然さんが久しぶりにステージにあがり漫才を披露。
舞台袖で見守っていたまーちゃんさんの目には思わず涙が。
まーちゃんさん「一緒にやってた頃を思い出したし、（もちろんなくなった先代の山城達樹さんも見守ってくれてると思うんですけど、政作さんと賀数さんがやってるのを見て、）うちの若いメンバーも感じることもあったと思うので、とてもよかったと思いますね」
３時間以上に及んだ公演。会場は終始笑いに包まれ、大盛況で幕を閉じました。沖縄に根差し、沖縄の笑いを追求するＦＥＣ。これからも沖縄だからこそできるお笑いを届け続けます。
まーちゃんさん「去年から気が付いて、ずっと考えてたことなんですけど、ＦＥＣ、フリーエンジョイカンパニーの意味をようやく考え始めてたぶん僕らがやってきたこととか僕らがこれからやらなきゃいけないことっていうのはこのフリーエンジョイカンパニーに詰まってる。おれ達は自由で楽しくいろんなものを作り出す仲間だと」
山城智二さん「結局僕らはこの土地に生まれて育ってきてるし、今も生活してるしこれからも僕も一生を沖縄で過ごすはずなのでそれでいうとやっぱり当たり前のことなんですけど、この土地、この場所のネタをやっていくということだと思うので本当にそんなに難しいというか普通に普通にそこに転がっているものをネタにしていくかそれが沖縄のお笑いになってくれたらいいなと思っています」
また、11月4日日曜日には、宜野湾市海浜公園野外劇場で25周年のファン感謝祭が行われます。先日の公演とはまた違ったステージを披露するとのことですが4000人が入る会場で、なんと入場は無料！ぜひＦＥＣのお笑いを生で味わってみてはいかがでしょうか。