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先週、東京競馬場で乗馬に励む子どもたちが出場する全国大会が行われました。そこに沖縄から騎手として出場した女子中学生の挑戦を追いました。

Qプラスリポート ジョッキーベイビーズ 競馬の騎手に挑んだ少女

多くの競馬ファンが集まる東京競馬場。ここへ沖縄からやってきたのは、小さな騎手ワッソルメン・エミさん。沖縄地区予選を勝ち抜き、乗馬に励んでいる子どもたちにとっての夢舞台「ジョッキーベイビーズ」への切符をつかみました。

沖縄で生まれたエミさん。初めて馬と触れ合ったのは4歳のとき。父の故郷アメリカでした。

ワッソルメン・エミさん「(馬は)話さなくても言葉じゃなくて手触りで伝わっているから。しかも人間のように気持ちもあるし」

小学4年生から再び沖縄へ戻りましたが、当初は不安だったといいます。

Qプラスリポート ジョッキーベイビーズ 競馬の騎手に挑んだ少女

エミさん「最初は日本語があまり上手じゃなくて、何をしゃべればいいのかわからなくて」

しかし、地元の牧場で馬と接する中でエミさんの心はほぐれ、次第に友達も増えました。将来の夢は、動物たちの命を助けるアニマルレスキュアーです。

友達「(全国大会では)2位くらい?でも1位を目指してほしい」エミさん「がんばるから」「うん、がんばれ」

沖縄での最後の練習は台風が近づいていたため断念。予定を早めて出発することにしました。

ワッソルメン・久美子さん「自分らしくゴールまで気持ちを保ったまま最後まで頑張ってほしいですね」

ワッソルメン・ビンスさん「エミ、楽しんでね」

エミさんにとっては初めての全国大会。不安と期待が入り混じります。

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全国で乗馬に励む子どもたちが競う「ジョッキーベイビーズ」当日。初めての勝負服に着替えると…

エミさん「動きづらいです。合ってるの?」「本当に大丈夫かな…」

Qプラスリポート ジョッキーベイビーズ 競馬の騎手に挑んだ少女

エミさん、慣れない服装に少し弱気です。

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くじ引きで決まった相棒は、エミさんがコンビを組みたいと願っていた馬です。

エミさん「(タムタムも)ジョッキーベイビーズの大会に初めて出るので、一緒にがんばっていこう」

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乗馬普及係・横田浩二さん「ちょっと1回両足で立ってみて」

担当の横田さんのアドバイスも聞きながら、馬との呼吸を合わせ、集中力を高めていきます。

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エミさんは1枠1番。いよいよ直線400メートルの勝負が始まります。

スタートしました…。出遅れたエミさん。ここから巻き返せるか…。

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結果は6位。

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エミさん「タムタムも結構緊張して、私も緊張しちゃったんですけど。最初にスタートできたかなと思ったら、横からどんどん馬が抜けていって。集中したときには、もう半分くらい200mくらいに行っちゃってて」

ワッソルメン・久美子さん「10満点の10点!頑張りました。大舞台であれだけ堂々と走れたというのは本当にすごいなって、自分の娘ながら思いました」

ワッソルメン・ビンスさん「今回の経験を通して、全身全霊で物事に取り組めば、必ず結果を手に出来るという事を学べたと思う」

弟・善くん「自分も次、ジョッキーベイビーズに出てがんばりたいっていう気持ちになりました」

エミさん「うれしいです、また涙がでそう」

全国大会に挑戦し、馬に関わる様々な人と接したことで、エミさんの心境にも変化がありました。

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エミさん「アニマルレスキュアーになりたかったんですけど、今回の経験で横田さんみたいに見えないところで働いて、馬と触れ合ったり、いい馬になれるように頑張ってたので、いろいろな仕事に興味を持てました。動物が人間のように、夢というか楽しい人生を送れるようにがんばりたいです」

Qプラスリポート ジョッキーベイビーズ 競馬の騎手に挑んだ少女

エミさんは馬に話しかけたり、丁寧にグルーミングしたりと、たくさんコミュニケーションをとるんですよ。その愛情が馬にも伝わっていたと思います。これから馬や動物に関わる仕事を目指す上でも、この経験がきっと役立ちますよね。これからも夢に向かって駆け抜けていってほしいです。