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最西端の島、与那国島。この島が今、全国から注目されています。しかし、注目の中身は前代未聞の混乱でした。

「日程第一、議長の選挙を行います」

与那国町 議長戦 67回も決まらず

与那国町議会では、先月の町議選後、議長がいまだに決まらず、実に67回もの議長選挙が行われる異常事態となっています(2018年10月18日現在)。

「選挙結果を報告します」「前西原議員が5票。崎元議員が5票」

与党と野党が同数となり、議長はくじ引きに。

「くじの結果。崎元議員が当選人と決定しました」「私は議長職を辞退いたします」「当選辞退の申し出がありましたので、再度投票を行います」「私、前西原武三は辞退します」

与那国町 議長戦 67回も決まらず

「投票」「くじ引き」「辞退」を儀式のように繰り返す異常事態。いったい何が起きているのか。

与那国町 議長戦 67回も決まらず

与那国町議会の議員は10人。先月の選挙で与党5人、野党5人となり、議長は議案の採決には加われません。議長を出すと一人減り、過半数に届かなくなるため双方が議長を押し付けあっているのです。

議会運営上は、与党から議長を出すことが慣例となっていますが…。

与党・嵩西茂則町議「(慣例だと)与党に責任があるというけど、そうじゃないでしょ」

野党・田里千代基町議「ゲームをやっているようにしか見えない。真剣みが見えない」

与党・大宜見浩利町議「同じことを繰り返しているから。頭冷やす形で休会とったほうがいいかな」

野党・与那原繁町議「僕らの言い分聞いてくれないので。(国や県なり)上の立場の人から指導していただけるのが一番の解決方法」

この事態に町民からは不満の声が。

与那国町民「島の恥ですね。ハッキリ言って。任期来るまで毎日くじ引きしてたらってみんな言っています」「意味のないことをしているだけですから、給料とか出すべきではないと思いますね」「町民たちの生活を守るために当然立候補したわけでしょ。それで仕事しないで。そこを考えてほしいですよ」