4日に就任した玉城デニー新知事。初めての県議会にのぞみ、今後の県政運営に向けた所信を表明しました。
145万県民の知事の責任の重さに身の引き締まる思いだと述べた玉城知事。翁長知事の遺志を引き継ぐ県政運営を誓いました。
玉城知事「8月8日にご逝去された、故翁長雄志前知事におかれては『県民が心をひとつにすること』を深く望み、県民がもつ『力』を誰よりも信じ、揺らぐことのない自らの決意がいつも県民とともにあることを、命を懸けて私たちに伝え続けてこられました。私は、この思いをしっかりと受け継ぎ、全力で県政運営に取り組んでまいります」
そのうえで、3つの視点から、県政に取り組むと述べました。
「新時代沖縄の到来」
「新時代」とは、4年後に本土復帰50年を迎えることを見据えたもの。国際物流拠点の整備など、アジア諸国との経済交流活性化に向けたインフラ面の強化や世界水準の観光都市づくりに向けた基盤整備のため、観光・環境協力税(仮称)の導入を検討することを表明しました。
「誇りある豊かさ」
翁長前知事が「県政の柱」と表現した新基地建設阻止の取り組みについては、翁長前知事が遺した言葉を引用しました。
玉城知事「県民同士で負担を付けかえ、新たな犠牲を強いることは、私たちが望む解決の道ではありません」
玉城知事「私は、建白書の精神に基づき、辺野古の新基地建設に反対し、普天間飛行場の1日も早い閉鎖・返還を政府に強く求めてまいります」
「沖縄らしい優しい社会の構築」
子どもの貧困対策を最重要政策に掲げ、中学生・高校生のバス通学の無料化、親の世代の支援には子育て世代包括支援センターを全市町村に設置するとしました。
玉城知事「子どもたちや明日を担う若者たちに、平和で真に豊かな沖縄、『誇りある沖縄』『新時代沖縄』を託せるよう、公約に掲げた諸施策を着実に推進し、職員一丸となって全力で県政運営にあたる決意であります」