玉城知事が就任後初めて自民党本部を訪ね、二階幹事長と面談しました。12日には菅官房長官、そして安倍総理とも面談する見通しです。
自民党の二階幹事長と面談した玉城知事は、沖縄振興への協力を求めたほか、辺野古新基地については反対の立場を伝えました。
玉城知事は「(私は)辺野古の新基地については、翁長雄志知事の遺志を継いで、反対の立場だと話した。振興計画・振興予算にも尽力してほしいと話した」と述べました。
これに対し二階幹事長は「考えが近いところでは協力していこう」と述べるにとどめ、辺野古問題については言及しなかったということです。
玉城知事は12日、官邸で安倍総理や菅官房長官と面談する見通しです。
県民が注目する政府との交渉のスタート。どんなところに注目したらよいのでしょうか。
沖縄国際大学・前泊博盛教授「翁長さんのときと大きく違うのは、翁長さんがいじめにあったことも国民は知っているということ。選挙結果で8万票の大差で玉城さんが誕生した背景には、政府が沖縄に対する対応がひどすぎるという県民の怒りが反映されてますね」
こう語るのは、沖縄国際大学の前泊博盛教授です。いよいよスタートする政府との交渉を前に、玉城知事には辺野古阻止に向け、国にくさびを打ち込むよう述べています。
前泊教授「玉城さんに入れた人の80パーセント以上が、実は辺野古の基地問題の解決を争点と見た人が動いたんです。つまり票の動きをみると、明らかに基地問題の意志が表示された。政府がどう対応するか、この国が民主主義国家なのか、強権的独裁国家なのか、問うことにもなります」
一方、前泊教授は玉城新県政に対しても県民が厳しい目を持ち続けるべきだと指摘します。
前泊教授「玉城さんは民主党の議員でした。民主党が過去に何をしたかというと、最低でも県外と言って県内に戻して、政権を追われた政党です。そこの一員でした。それから自由党に移りました。内部分裂が起こった時に、持ちこたえられなくなって、ひよるかもしれない。最後まで責任を持つように、しっかりと監視することが必要です。玉城さんから目を離したら、彼も心が折れるかもしれないし、弱気になることもあるかもしれないし、弱気になることもあるかもしれない。そういう時に、背中をしっかり押し上げることと、よそに行かないようにしっかりと監視しておくことはとても大事です」
玉城知事12日には菅官房長官と面談。総理との面談も行われる見通しです。