伊波キャスター「続いてはQABのキャスターが県内各地を歩く「お散歩プラス」きょうは沼尻さんが散歩してきたんですよね」
沼尻キャスター「はい、私が今回行ってきたのは久高島です。神の島と言われるこの島にはたくさんの不思議がありました」
世界文化遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」
その一番奥地から望むことができるのが「神の島」「琉球誕生の地」と言われる久高島。沖縄の中でも特別な雰囲気をまとう島です。
沼尻キャスター「さて、久高島に到着しました。実は私久高島は初めてということで心強い案内役をきょうはお願いしているんですけども…」
賀数さん「沼尻さん、沼尻さん(ひょっこりはん風に登場)」
沼尻キャスター「どこかで見たことある芸風…笑」
賀数さん「ようこそ神の島へ、何しているんですか。はいささいさい、琉球史芸人・賀数仁然です!よろしくお願いします~!」
案内してくれるのは様々なメディアで沖縄の歴史や文化を発信する賀数仁然(ひとさ)さんです!
沼尻キャスター「あからさまに持っているその本は何ですか?」
賀数さん「あ、これですか?ばれちゃいました?さきがけ!歴男塾 私が書いた著書でして2巻ふくらしゃの巻 県内1080円にて絶賛販売中~!」
いきなり告知から始まりましたが…そんな賀数さんとの久高島歩き。さっそく訪れたのは「神の島」ならではの場所。
賀数さん「沼尻さん、ここが神話に出てくる伝説の浜なんですけど、イシキ浜と言います。ここに最初に住み着いた夫婦がいると言われています。シラタル夫婦という夫婦なんですけど」
賀数さん「この浜にやってきた時に海の向こうから白い壺がぷかぷか浮いてやってきたという。この中には五穀と言われていますけども、麦とか稗、粟、そういったものが入っておりましてそれを撒いて(農業を)始めたんですね」
賀数さん「だから久高島というのは麦発祥の地と言われておりまして」
さらにこのイシキ浜、まだまだたくさんの逸話がありました!
お散歩プラス・久高島編。琉球史芸人・賀数さんとやってきたのはその昔、五穀が入った白い壺が流れてきたという神話が残るイシキ浜。
その壺が流れてきたという東の海の方向には小さな拝所があります。
賀数さん「あそこ東を向いています。ニライカナイは東のかなたにあると信じられておりまして、向こうに神々の世界があるわけですね」
賀数さん「琉球の人たちが考えていた神々がやってくる雰囲気がこの感じなんですよね神々を迎えるような場所になります」
さらに私たちが立っている砂浜にも、こんな逸話が!
賀数さん「ここですね、首里城にも実はこのイシキ浜の砂や、サンゴの礫(れき)を敷き詰めていたという記録もありまして今我々めちゃくちゃ浄化中です!サンゴの礫や砂は体を浄化すると昔から信じられていまして聖なる場所にはそういったものを敷くというのがあるんですね」
沼尻キャスター「私たちは立っているだけで清められている」
賀数さん「かなりデトックスされています」
沼尻キャスター「ありがたい」
賀数さん「ありがたいありがたい!」
浄化されて清らかになったところで続いてやってきたのは、島の最北端「カベール岬」です。
沼尻キャスター「壮大な景色で。ただ景色を見に来ただけではないんですよね」
賀数さん「そうなんですよ、神の島だかあってここも特別な場所でしてここは神様が下りた場所だと言われた場所だといわれております」
沼尻キャスター「下りた場所!」
琉球創造の神「アマミキヨ」が降り立ったとされるのがこの岬。琉球が始まったといわれる場所です。
沼尻キャスター「ここからすべてが始まったと」
賀数さん「琉球が始まっていくわけですね」
沼尻キャスター「始まりの地って考えるだけで身が引き締まりますね」
沼尻キャスター「浄化もされて、パワーももらって明日から仕事頑張れそうだな」
賀数さん「頑張れそうですね!頑張ろう。俺頑張る!頑張るよ!笑」
神の島からパワーをもらった私たち。今度は集落の中へ。すると…?
賀数さん「あ、ちょっとストップ沼尻さん、この石が積んであるところ特別な場所なんですよ紹介するの忘れていました。ここはちょっと不思議な場所でしてここはハンチャタイ岩と呼ばれているところなんですが、島の人たちはここから目に見えない光の柱が伸びているというんですね。それが天と地を結んでいるということでここが天と地が結ばれている場所だと信じられています」
賀数さん「本当に久高島って神の島と言われるだけあっていろんなことがあるわけなんですが、歴史的にも久高島には面白いことがあるんですよ。今日持ってきたのが「球陽」というものなんですけど琉球王国時代に書かれた歴史書ですね。この球陽の14巻に不思議な記事を見つけちゃったんです」
賀数さんの指摘する不思議な記事。その原文を読み下したものを見てみます
「久高島、世々異種の人を生ず。往古ノ時より、知念間切 久高島に異種の民あり」
賀数さん「異種の民がいるよというのが面白いですけど、人間じゃないものが住んでいるということになります」
沼尻キャスター「え!?」
賀数さん「もう一度言いますがこれは伝説を書いたものではないんです。球陽でございますので。歴史をちゃんと調べたものが書いているわけでございます」
さらに球陽にはその姿について、膝から下が痩せていて、かかとがないこと。足は短く指が長く、その足は掌のようだと記されています」
「皆膝より踝に至るまで、甚だ痩せ、踵なし。」
「脚短く、指長し。其の状、手掌の如く地を按(おさ)へるなり。」
賀数さん、この情報を頼りに異種の民を絵にしたそうです。
賀数さん「この異種の民、宇宙人なのか、それとも古代文明の生き残りなのかさっぱりわかりませんけども、ただ少なくとも琉球王国はこの島を特別な島と見ており、今でも神の島だといわれていることになるわけですね」
と、謎が深まったところで今回はここまで!お散歩プラス、次回もお楽しみに!