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南洋諸島やフィリピンで戦争に巻き込まれ、家族を失った遺族ら40人が、国に対し、謝罪と損害賠償を求めている裁判の控訴審が始まりました。
原告側は改めて国の責任を訴えました。この裁判は、サイパンやパラオ、フィリピンなどで戦争に巻き込まれ、家族を失うなど被害を受けた40人が国に対し、謝罪と損害賠償を求めているものです。
3日の裁判では、フィリピンミンダナオ島で、戦争を体験した柳田虎一郎さんが「軍人軍属だけ、崇められ、祀られて、莫大なご褒美を与えるのに民間の戦争被害者たちはなぜ救おうとせず受忍しろと言うのか」と主張しました。
また弁護団団長の瑞慶山茂弁護士は、「戦争は人災であり、国に責任がある」と改めて国の責任を主張しました。
瑞慶山茂弁護士は「この南洋戦・フィリピン戦の裁判は戦後補償裁判で恐らく最後になると思う。それこそ負けられない最後の戦いになってくる」と話しました。
原告団の平均年齢は、84歳と高齢になっています。次回の裁判は来月1日です。