先週金曜日から土曜日にかけて県内に被害をもたらした台風24号。5日経った今もなお、県内では多くの世帯が停電になるなど被害が続いています。停電が続く現場を緊急取材しました。
金 智一さん「うちは全部オール電化なので、ご飯も冷蔵庫も掃除もすべて、お風呂も全部お湯も出ないので、生活すべてにおいて困っています」
うるま市のこちらの住宅では7人の家族が住んでいます。台風24号の影響で、この地域でも先週の土曜から今日まで停電が続いていて、生活に支障が出ています。洗濯機が使えないため、毎朝2時間かけて手作業で7人分の洗濯を行っています。
金 智一さん「いつになれば復旧しますよという見通しがあれば、こっちもそのつもりでいろんな準備できるんですけど、いつ復旧されるのかわからないという状況が困っているところです」
子どもたちの通う学校も停電のため、きょうは臨時休校となりました。
娘「いつも電気浴びているから元気出るけど、暗くて懐中電灯だけだと元気が出なく感じる
停電が続くのはうるま市だけではありません。
岸本記者「恩納村にある道の駅です。普段は観光客でにぎわうスポットですが、きょうは人気がなく、お店の中も真っ暗の状況です」
こちらの施設でも、先週の土曜の夜から今日まで停電が続いています。
恩納村水産物直売店 浜の家・長浜善邦さん「不便なことだらけですよね。冷蔵庫も使えない。水も使えない。ガスも使えない。当たり前のように電気を使っていたので、明るい状態で。特に水ですよね、水道が出ないというのは」
道の駅の中で鮮魚店を営むこちらのお店では電気が止まり、冷蔵庫に入っている商品も売り物にならなくなったといいます。
恩納村水産物直売店 浜の家・長浜善邦さん「電気が来ないと作業ができない状態なので、早く復旧してほしいです」
一方、停電が続く中、浦添市のホームセンターでは、台風の後、あるものの売れ行きが好調だといいます。
有限会社佐久本工機・伊計徹昭さん「停電が発生しまして、そこから急に発電機が売れ出したという感じです。通常の5倍近くは売れてますかね」
沖縄電力によりますと県内では1万5850戸が停電が続いていて、特にこのうるま市での停電はおよそ4割にも上ります。
岸本記者「作業員の男性は、こちらの電柱の5,6メートル上の方で停電復旧の作業をしていたところ感電したということです」
復旧作業が続く中、きのうの夜には作業員が感電する事故も発生しました。
沖縄電力では、暴風域を抜けて、離島から作業員を応援で増員するなどして、復旧作業にあたっていて、本日中での復旧を目標に作業を急いでいます。