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衆議院議員の玉城デニー氏が、9月30日の県知事選挙に出馬することを、正式に表明しました。

玉城デニー氏 出馬表明

玉城デニー氏は「しっかりと翁長知事の遺志を引き継ぎ、辺野古新基地建設阻止を貫徹する立場であることをここに表明します。新時代沖縄を託せるよう、玉城デニーは全力疾走で頑張ります」と話していました。

午後4時すぎ、玉城氏は那覇市内のホテルで会見を開き、県政与党調整会議からの出馬要請を受諾し、県知事選に出馬することを表明しました。

翁長知事が生前、後継者候補として、名前を挙げていたということがわかり、急速に進んだ与党の玉城氏への一本化。会見で玉城氏は、そんな翁長知事が残した言葉を何度も使い、辺野古の新基地建設阻止を強く訴えました。

玉城デニー氏 出馬表明

玉城氏は「イデオロギーよりアイデンティティは翁長知事から受け継いだ大切な理念です。自らの決意がいつも県民とともにあることを最期の瞬間まで命がけで発し続けた知事の強さ。知事の最たる遺志であり手続きの中にある埋め立て承認の撤回を全面的に支持して参ります」と話しています。

また1日も早い普天間基地の返還や、日米地位協定の抜本的な改定を国に求めていくと主張しました。

玉城氏の、正式な出馬表明により、9月30日の県知事選挙は、前の宜野湾市長の佐喜眞淳さんとの事実上の一騎打ちと見られています。

取材に当たっている野島記者です。いよいよ選挙も動いて来ましたね。一方で、撤回については、近々ということですが、この時期については、いかがですか?

玉城デニー氏 出馬表明

野島記者「はい。こちらに撤回の時期に絡み始めている今後の選挙の主な日程をまとめました。知事選に注目しますと、9月13日に告示、30日に投開票となっています。政府としては、知事選への影響を懸念して、知事選後の撤回のやり取りを求めています。しかし、県としては、知事選の告示前の撤回にかじを切りました」

Qこれは何か意図があるんでしょうか。

玉城デニー氏 出馬表明

野島記者「はい。まず背景として、選挙の結果にかかわらず、翁長知事の遺志であった「撤回」をすべきという県民の声が大きいことが挙げられます。また、与党としても知事選で「撤回」を最大の争点に闘える上、さらに国が、撤回の効力を無くす法的な対抗策を選挙期間に講じると、県民の反発を受ける可能性がありますから、県としては、対抗策を封じるためにも、まさに今しかないという考え方のようです」

デメリットは、ないのでしょうか?

玉城デニー氏 出馬表明

野島記者「そもそも国は選挙期間中、辺野古での本格的な工事は行わない見通しで、実際どれだけ意味があるのか。また、撤回が政治的な判断だったと、今後の裁判で不利になる可能性も秘めています。いずれにしても今後、県が具体的にいつ撤回に踏み切り、どう説明するのか注目されます」