先週の土曜日、石垣島で開催された南の島星まつり祭りの人気イベントの1つである高校生が取り組む星空公開ウエディングというものがあります。
6年目を迎える今年は、初めて八重山商工の生徒が式の全てをプロデュース!特別な思いで臨む、1人の生徒をおいかけました
高校生たちが準備しているのはこの日に行われるイベント、6回目となる星空公開ウエディング。今年初めて、八重山商工観光コースの生徒が全てプロデュースしました。
石垣市商工会 星物語推進委員会・平良静男委員長「石垣島は97%の子が高校を卒業して島をでていくんですけど、その前に就職・進学の選択肢の中に1つ、ウエディングというキーワードをいれてもらいたい」
今回、結婚式を挙げるのは、濱元さん夫婦。実はこの企画に申し込んだのは新婦妃奈子さんの妹で、企画を運営している高校生の1人、穂乃花さんでした。
新里穂乃花さん「お姉ちゃんはドレス着られないまま結婚したから、幸せになってほしいです」
穂乃花さんにとって4人きょうだいの長女・妃奈子さんは特別な存在でした。
穂乃花さん「ひとりで(きょうだいを)3人も見てくれたりとか、(お姉ちゃんが)高校生になってアルバイトして、あんな少ない給料の中で、妹にもお金あげて、親にもお金渡して。すごいな~って思った。次は穂乃花がやる番だなと思います」
妃奈子さん「母親代わりではないんですけど(妹に)寂しい思いをさせたくないっていうのが1番でしたね。めちゃくちゃ、かわいいです」
お姉ちゃんのためにと費用は穂乃花さんがバイトをしてためていました。そんなとき、穂乃花さんの思いに胸を打たれた商工会の人たちの心意気で、ウエディングを無償で行ってくれることになったのです。
妃奈子さん「感謝ですね。この機会をくれた妹に対してとっても感謝しています。妹の成長を見ることができたのも、とっても嬉しくて」
しかし当日は雨…。会場は市内にある運動公園の屋内練習場に移されました。
本番6時間前のリハーサル。
穂乃花さん「お姉ちゃん、ドレス着たいってずっと穂乃花に言ってたから着させてあげたいな~と思って。本当にやっと着れるドレスだから、幸せな気持ちでみんなにお祝いされてほしいです」
そして迎えた星空公開ウエディングの本番、会場は一般も含め1800人の観客が2人の結婚の証人となりました。
穂乃花さんは、2つのサプライズを用意していました。
1つ目は、お姉ちゃんのために作る特別なブーケ。こんな思いが込められています。
穂乃花さん「お姉ちゃんの結婚式、本当はビーチでやる予定だったけど、できなくなったから、星空をイメージして、ネイビーの色は空、黄色の花は星をイメージして。ひまわりもいっぱい入れたから、明るい気持ちでやってくれたらなと思います」
そして、もう1つ手紙も送られました。
穂乃花さん(手紙)「毎日、子育てで追われていて、忙しそうに見えたから、きれいなドレスを着て、少しでも夢のような時間を過ごしてほしいと思ったから、わたしが応募しました。石垣島にいつも広がる満天の星空のように、きょうのおねえちゃん本当に素敵です」
穂乃花さん「本当に、おねえちゃん幸せそうだったから、もう本当にうれしいです。お姉ちゃんにありがとうっていう気持ちと地域の方々、協力してくれたみんなにありがとう。お姉ちゃんは本当にわたしの大好きな人です!」