県代表の興南は2回戦へ向けて調整を続けています。今回はそんなナインたちを支えるマネージャーの思いを紹介します。次の対戦校、東千葉の木更津総合とはどんなチームなのかと合わせてご覧ください。
何だか和気あいあいとしたチーム。興南の2回戦の対戦校、東千葉代表の木更津総合です。
木更津総合・五島卓道監督「(興南は)春夏連続優勝したチームですし名門ですのでとにかく力いっぱいぶつかっていこうと言っています」
五島監督のコメントは控えめですがその実力は今大会の出場校の中でも指折り。ことしの春の関東大会ではベスト4入りし、夏の甲子園は3年連続の出場。
その持ち味は打撃力で東千葉大会では6試合で50得点。1番を打つ東智弥(アズマ・トモヤ)を先頭にレギュラーの大半が打率4割越え。
その打力は甲子園に入ってからも健在で1回戦では、福井の敦賀気比から12安打10得点。
また、4番を打つ野尻幸輝は、チームのエースでもあり8回途中まで1失点の好投。そしてリリーフした2年生・根本太一は…
投打に渡り高い力を持ち、優勝候補にも名前があがるチームです。
木更津総合・比護涼真主将「高みを目指してやってきたので、2回戦は初戦良い入りができたのでそのまま流れに乗っていけたらいいと思います」
一方の興南も、決して譲りません。
興南・我喜屋優監督「春夏連覇した時もほとんどが優勝候補から倒していったということもあるし、優勝候補だからと言ったって、決勝戦はみんな優勝候補ですから早く当たろうが後に当たろうが、全然それは問題ではないです」
興南仲村匠平主将「チャレンジャーという意識を持ってチーム全員で目の前の一戦を全力で勝ちに行きたいと思います」
打撃練習では、相手投手の速球をイメージ。バッティングピッチャーがマウンドよりも手前から投げる球を打ち返します。
そして、鍵を握るのは初戦でも好投した投手陣。木更津総合の3・4番が左バッターでもあり左投手の藤木琉悠や宮城大弥がこの中軸をどこまで封じることができるかがポイントとなりそうです。
沼尻キャスター「強豪相手に挑む興南、ここに心強いデータがあるんです。100回を数える夏の甲子園、沖縄県勢と千葉県勢の対決は過去4度あるんですがその結果を見てみると…なんと沖縄が全勝!今の興南ナインにもこの流れに乗ってほしいところです」
さらに興南には、頼もしい縁の下の力持ちがいます。身長161㎝。興南ナインの中でも少し小柄な日高忠之助君。去年8月まではプレーヤーでしたが新チームのスタートに合わせチームの力になりたいとマネージャーになりました。
興南日高忠之助マネージャー「最初はつらいことのほうが多かったんですけど、今甲子園で1勝もできて。そこでサポートできていることはとてもすごいことでもあるのでそこは自分に自信を持っています」
マネージャーの仕事は練習の準備や指示出しなど多岐にわたり裏方としてグラウンドを走り回っています。そんな日高君には、目には見えない部分でも大切にしていることがあります。
興南日高忠之助マネージャー「小さいことから相談にのってあげることで「心の支え」となればいいなと思っています」
この1年、悩んでいる仲間に積極的に声をかけてきた日高君。沖縄大会では打撃不振に苦しんだキャプテンの仲村匠平もその1人。
興南仲村匠平主将「(沖縄大会では)今は打たなくていいから甲子園で打ってくれればいいよとか。大事な場面で打ってくれればいいからとそういう言葉をかけてくれて楽になれた自分がいました」
また、3番・ショートとして活躍する勝連大稀(はるき)には…
興南勝連大稀選手(2年生)「これはマネージャーに書いてもらいました。「New Day」といって直訳すると新しい日という意味であしたという意味なんですけど、どんなにつらいことがあっても苦しい壁が来ても必ず新しいあしたは来るので、その時その時を思い切り楽しもうという意味が込められています」
それぞれにあった言葉で仲間を支え続ける日高君。自身の掲げる大きな目標がその先にあります。
興南日高忠之助マネージャー「1年生の最初の頃に言った言葉があって、体は小さくてもチームにとって大きな存在になりたいというのを自分は目標として掲げていたので、しっかり自分からチームを引っ張って甲子園優勝という目標を達成したいです」
プレーで引っ張る選手も支える選手も一体となって挑む2回戦。15日、大会11日目の第2試合です。