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海を舞台にした小さな島の大運動会が100回の節目を迎えました。水しぶきあげながら笑顔はじめる子どもたちの熱戦に注目です。

Qプラスリポート 祝100回!渡名喜島の水上運動会

水上運動会を翌日に控えた渡名喜島、フェリーからは続々と人々が降りてきます。

進学や仕事で島を離れた人やかつて島の学校で働いていた教職員など、島の人口に匹敵するおよそ300人が島に帰ってきて港はにぎわいます。

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舞台となる砂浜では会場の設営が急ピッチで進められていました。子どもたちが安全に走りまわれるよう、石拾いも行われます。島の人たちや観光客がみんな集まってビーチをきれいする光景は本番前日の風物詩です。

観光客「100年続けてこれるというのがすごいことだと思う」

小学6年生「練習の成果を発揮して印象に残るような水上運動会にしたいです」

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『仲間と心を合わせ見る人たちの心に輝く姿を残します』『きょうの自分が最高だったと言えるように、すべての競技に全身全霊打ち込むことを誓います』

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今年は幼稚園児6人・小学生17人・中学生5人あわせて28人の子どもたちが主役!赤と白にわかれて14種目の競技で対戦です。

水上運動会は基幹産業だったカツオ漁の後継者を育てようと、1919年に始まりました。太平洋戦争で4回中止になったものの、それを除いては毎年行われ、積み重ねてきた歴史は今年で100年の節目を迎えました。

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実行委員会・上原雅志会長「海に従事する生活がほとんだどでしたので、泳力を高めるというのが目的だった。渡名喜で生まれて良かった。そういう島への愛着を高めてもらいたいと思う」

住民「昔の自分を思い出しながら見に来ている」「(子どもたちを)見ているだけで1つずつ成長しているなねっていうのがわかります」

進学で島を離れた懐かしい顔も戻ってきていました。3月に中学を卒業して那覇市の高校に進学した比嘉姫李さん。去年は中学3年生として選手宣誓を務めていました。今回は高校の友達4人を連れて来て、リレー競技に参加してくれました。

比嘉姫李さん「渡名喜でしか味わえない村民や幼・小・中で一緒にやる運動会をみんなにも見せることができたので良かったです」

比嘉姫李のお友達「初めて来たんですけど、島みんなの人が全員出てて、島のあたたかさを感じられる大会だなと思いました」

母・球代さん「那覇に行って友達ができるかなって心配だったんですけど、こんなにたくさん友達を連れてきてうれしいです」

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この運動会に並々ならぬ思いで臨んだ人がいます。

渡嘉敷真貴さん「(Q:今の心境は?)緊張してますね…(Q:去年と今年では全然違います?)全然違いますよ、100回ですからね、緊張してます」

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渡嘉敷真貴さん、島唯一の警察官、渡名喜に駐在して今年で7年目になります!異動の話もありましたが残留願を出して100回のスターターを務めました。

去年は渡嘉敷さんの晴れ舞台の時にカメラに虫がつくアクシデントが起きました。果たして今年は…

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渡嘉敷さん「位置について、よーい」「ほっとしました。ははは、上手くいって良かったです。去年は今年で最後だと言ったんですけど、あと3年くらいいたいですね」

海での運動会は時間との戦いでもあります。潮が引ききってしまう間に水中で競技が行われるからこそ、水中運動会の最後が盛り上がります。

この日は「大潮」、みるみる潮が引いていきましたが…

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綱引きには子どもたちや島の人たちだけでなく応援に来た人たちもみんなが参加します。

第100回の水上運動会も大成功でした。

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小学6年生「白組だったから勝ててうれしかった」「渡名喜島の誇りだと思います。「今回100回よりももっと盛り上がっていくとうれしいです」

100年という節目を迎えた小さな島の大運動会。それは1つ1つ島が積み重ねてきた歴史でもあります。渡名喜島が誇る伝統は次の200回を目指してこれからも受け継がれていきます。

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