7月10日先島諸島を直撃し各地に爪痕を残した台風8号。一夜明け、被害の状況が明らかになってきました。
10日台風8号が直撃した宮古島。約15時間暴風域に入り、宮古空港では10日夜7時に最大瞬間風速45.3メートルを観測。市内9カ所に開設された避難所には多い時で60世帯69人が避難しました。
そして、一夜明けた11日。
宮古島市内で男性「倒れていたから切って片付けている」
市内では多くの人が朝から倒れた木や落ち葉の掃除に追われていたほか、県営団地の壁が崩れているのが確認されました。
一方、11日朝も、まだ強い風が吹いていた与那国島。役場の職員らが、住宅をまわり被害状況を調査していました。
そして一時1万5350戸が停電していましたが午後6時前にすべて復旧しています。ただ、海の便、空の便ともに一部欠航や遅れが出るなど交通機関への影響は続いています。
また食料を確保しようという買い物客によってスーパーの食品コーナーからは品物が消えました。
与那国島の店の人は「(物資が入るのは)フェリーが週に2回、貨物船が週に1回、これだけです「前回は先週の金曜日が最後です」と話しました。
台風の影響で宮古島市内のスーパーでは現在、食料品は通常の5割程度となっていて12日、船便が入れば、補充されるということです。
そして、先ほど開かれた県の災害対策本部会議で、台風8号の被害状況が報告されました。
農作物関係では、さとうきびが折れる被害が広い範囲で確認されているほか、収穫のピークを迎えているマンゴーの落下などが見られていて、現在さらに詳しい被害状況の調査を進めているということです。
通信障害も発生しています。携帯電話会社各社で宮古・石垣合わせて16の基地局がサービスを中断していて、繋がりにくくなっています。
また観光では空の便が国内外で280便欠航して2万7500人に影響が出ました。