県内企業の様々な挑戦をお伝えする「Qビズ」です。今回はランドリー業界にイノベーションを起こした企業をご紹介します!
今回やってきたのは「フトン巻きのジロー首里石嶺店」。案内してくれたのは代表の森下洋次郎さんです。
コインランドリーというと「怖い、暗い、汚い」いわゆる3Kと言われてきましたが、こちらの店舗は清潔感があって洗練された店構え!そしてもうひとつ特徴が!
森下洋次郎さん「(Q:この機械のサイズ大きくないですか?)最新の大型洗濯乾燥機を現在、全店で50台くらい搭載しています。(Q:このサイズを置いているところって沖縄で珍しくないですか?)これだけのサイズ、台数を取りそろえているの店舗は中々ないかもしれないですね」
こちらのお店では敷き布団が丸洗いできるというのが大きな特徴なんです!
実は敷き布団は、構造的にそのまま洗濯すると中の綿が寄ってしまいます。そのため、これまで洗われてこなかったのです。実際に、どうやるのか、見せていただきました。
伊波「それではきょうは布団巻きに挑戦してみたいと思います。ご用意するのはこちらの2点です!」
必要なのは布団と布団巻きバンドだけ!
森下ん「縦に巻き寿司を巻くように巻いて頂きたい」
敷き布団を専用の紐で5カ所、巻いていきます。これで、中綿が寄らずに洗濯ができるようになったのです。
一見、大変そうですが、慣れれば女性でも簡単にできるようになります。後は、機械に入れるだけ、洗濯と乾燥、合わせておよそ60分で終了します。
伊波「ふかふかです。良い香り」
常連のお客さん「上の子が喘息をもっていて、お布団の衛生面が気になって。金額がお手頃というのもあって、半年に1回ペースで色んなものを洗っています」
代表の森下さん、元々東京でIT企業を経営していましたがビジネスとしての可能性を感じて沖縄の「ランドリー業界」に飛び込みました。
森下さん「ITの業界というのが新しいことがどんどん起きる業界。もっとイノベーションが起こしやすい環境があるんじゃないのかなというところで、コインランドリーに行きついた」
イノベーションを起こすために、まずは全店舗に最新の大型洗濯乾燥機を導入。さらに他の店との差別化を図るため、未開拓であった「布団洗い」を全面に打ち出したのです。するとみるみる業績を伸ばし、わずか2年で10店舗まで拡大しました。
森下さん、イノベーションをさらに加速させようと、布団を洗うことの医学的な効果や睡眠に与える影響を検証しようと、先日、医師らでつくるベンチャー企業と提携。今後は、科学的なデータを元に「布団洗い」を全国に広げていこうとしています。
森下さん「布団洗いがいかに人々にとって、健康において役にたつのかこれをしっかり証明しながら、フトン洗いの文化作りこれに一役担っていきたいと考えています」
「布団洗い」という沖縄発のビジネスモデル。すでに今年秋には、関東への進出が決まっています。
伊波「こちらのグラフをご覧ください。厚生労働省が発表した全国にあるコインランドリーの数なんですが、毎年300~500店舗のペースで増加傾向にあります」
意外ですね、増加の要因はなんでしょうか?
伊波「背景には働く女性が増え、洗濯時間の効率化が求められたことなどが店舗数増加の要因と言われています」
コインランドリー市場は今後も拡大の可能性を秘めています。ただ店舗が増えるということは差別化を図らないと競争優位に立てないということですよね。
伊波「今回ご紹介した森下さんも新しいサービスを次々展開しています」