台風7号の影響で、およそ半日以上、強風や大雨にさらされた本島地方。交通機関が乱れ、市民生活に大きな被害をもたらしました。台風に翻弄されたきのうからの一日をまとめました。
マンゴー農家「ここまで正直、風が吹くのは想定していなかったんで。ビニールも若干破れた部分もあるんでその辺の補修とか、またこれから忙しくなっていくなという感じですね」
台風から一夜明け、被害の対応に追われているのかと思いきや、豊見城市のマンゴー農家はビニールハウスの補修を後回しにして収穫に追われていました。
というのも、農家の間では、台風が来ると、マンゴーの成長が早まるといわれているんです。今が旬のマンゴー、繁忙期を迎えた農家にとって台風はこの時期をさらに忙しくさせていました。
マンゴー農家「たまたま、ちょうど収穫期のピークに台風がぶつかったんで、ダブルで忙しいような状態でありますね」
きょうは午前中におよそ2000個・800キロのマンゴーを収穫したといいます。
ただ、台風の影響で需要と供給のバランスが悪くなり値崩れが起きるのではないかと心配されています。
今回の台風7号は、人々の生活に大きな影響を及ぼしました。
石橋記者「搭乗手続きをしようと長い行列ができているほか、ベンチに座ることができず、床に座り込むほどが出るほど、多くの人が詰めかけています。」
きのう250便以上が欠航となり、少なくとも3万人以上に影響が出た那覇空港は、朝から混雑していました。
社員旅行で来ていた女性「今キャンセル待ちなんで。(帰れるか)全然わからないですね」
岸本記者「船の乗り場では、台風の影響で、昨日に引き続き、全便欠航となっています。」
台風7号は、激しい雨をもたらし、読谷村では、24時間で162ミリの雨が観測されました。また南城市では強風で、最大瞬間風速43.7を記録するなど、雨風に翻弄される一日となりました。
県はあした午前中に対策会議を開くなど、被害の全容の把握に努めています。