創部3ヶ月 初出場
北村監督「来週抽選があり、相手が決まり、初めての公式戦やけども」
日本ウェルネス高校沖縄。今年4月野球部が誕生。部員はことし入学した、中学を出たばかりのまだあどけなさの残る、21人の1年生です。
北村潤一監督「歴史ある100回目の大会なので、(他の学校の)2年生、3年生は我々1年生軍団に比べて思いが違うと思う。そういう意味でも、相手してもらうので失礼のないようにしっかり試合をやれたらいいなと思う」
広域通信制の高校として、去年4月に開校した日本ウェルネス高校沖縄。
仕事や趣味に時間を使いながら、高校卒業を目指す人、スポーツや文化など専門分野に打ち込みたい人。それぞれの通学スタイルに合わせて1年生、2年生合わせて54人が通っています。
野球部員も通っている週5日コースは午前3教科、午後は部活と思いっきりスポーツに打ち込めるコースです。ことしの高校総体女子バスケットでは初出場でいきなりの3位と快進撃を見せ沖縄のバスケット界に新風を巻き起こしました。
高校野球界に新しい風を巻き起こせるのか監督自ら1年以上かけて、県内外の中学校を回り声をかけた選手たち。挑戦者として気持ちを前面に出して練習に励みます。
高吉悠人選手「自分は1年目から試合が出たくて、沖縄から歴史を変えてうるま市から甲子園に出たいと思った」
小倉直純選手「1年生だけで始めると聞いて、2年生、3年生の先輩たちと戦ってみたかった」
比屋根柊人選手「1年目からみんなで一年生の力で一勝一勝目指して頑張りたかったからです」
しかし、選手以上に熱いのが甲子園出場経験のある北村監督。
北村潤一監督「全員ベンチに入るんだからグラウンドの中で暴れるように恥ずかしがらず、あほになっていけオッケー。泥だらけになっていけ、格好なんて気にするなわかった」
北村潤一監督「男らしい骨のあるチームで臨みたいと思います」
そんなチームの戦力は、上背はないがバッターの手元で伸びるストレートに安定した制球力を持つ左の比屋根柊人(ひやねしゅうと)を軸に小倉、松崎、玉城(たましろ)と4人の左投手で臨みます。
課題は打撃力。
北村潤一監督「まだ1年生だからそんな長打は打てないと思うけど、粘りのある単打でつないでいく切れ目のない打線を目指しています」
その中でも監督、キャプテン、ナインから信頼を受けている打者が・・・
前泊奏汰主将「西村琉海くんはすごいです。大事な局面で打ってくれる信頼しています」
北村潤一監督「広角に打てる。ほかの選手よりも硬式のバッティングをわかっている」
西村琉海君。中学時代は硬式野球チームに所属し日本一2回、さらに日本代表にも選抜されたことがあります。その時の武勇伝が。
西村琉海選手「自分で言うのもなんですが、自分が初回に塁に出たらその試合は全部勝っていたので。自信があります」
甲子園を目指すには何が必要なのか。入学から目的意識をつけ、仲間意識が芽生え、野球部としての行動が少しずつできるようになってきた選手たち。
この春に生まれたばかりのウェルネス野球部。100年を超えた高校野球の歴史にこの夏「初めの一歩」を刻みます。
北村潤一監督「何か一つ一歩一歩確実にウェルネスとして足跡を残せたらいいなと思います」
西村琉海選手この夏は自分たちらしい力強いバッティングをして、沖縄にウェルネスという名前を響かせて甲子園行きたい」
前泊奏汰選手「難しいことはあるんですが、徐々にチームが出来ている。もっともっと上を目指して頑張りたい」
甲子園行くぞおー!