誰もが認める「努力家」
チームには、今大会の注目エース、そして、チームの誰もが認める努力家がいます。
秋季大会選手宣誓、西平耀、「宜野湾」。春季大会の選手宣誓、國仲祐太、同じく「宜野湾」。
抽選で決まる選手宣誓を2大会連続で引き当てた、何か持ってるチーム「宜野湾」。
3大会連続…とまではいかなかったが、それでも選手宣誓に合わせ、秋は西平、春は國仲がキャプテンを務め、リーダーシップをとれる存在が2人となった
西平耀主将「(國仲は)自分を支えてくれる、そういう存在ですね」
國仲祐太選手「チームをまとめる大変さとか、監督を指示をしっかりキャプテンが伝えていかないと、みんなでは伝わらないこととか、いろいろと経験できた」
その國仲はプレーでもチームの核となる。140キロ中盤の切れのあるストレートに、6種類の多彩な変化球を投げ分けるプロ注目の右腕。春季大会1回戦では9回を投げ14奪三振。三振も狙える今大会屈指のピッチャーだ。
夏に向け、チームは打撃強化に取り組んでおり、得点力が上がればこの夏、他校にとって脅威の存在となりそうだ。
その中の欠かせない戦力にチームの誰もが認める「努力家」がいる。
富名腰太雅選手「努力家…セカンドの佐久原琉也です」
西平耀主将「いつも練習終わりも残って、トスとか打っていて」
佐久原琉也、レギュラーセカンド、そして打撃でも上位打線で活躍。この日も全体練習の後に黙々と打ち込むなど、努力を怠らない選手だ。
佐久原琉也選手「プレーの中とか打撃でもまだ全然ついていけない部分があって、そこを伸ばすために、自分で人より多く打ち込んだり、守備とかでも基礎基本からできるように頑張ってやっています」
佐久原がそこまで地道な練習を重ねるのにはある思いが。
佐久原琉也選手「中学時代に野球を辞めてしまって。あの時もう少し頑張れていたら、もう少し自分も成長できていたのかなと思うんですけど」
中学時代、厳しい練習についていけず、衝動的に野球を辞めてしまったという佐久原。ただ、その時間が野球への思いを気付かせた。
佐久原琉也選手「(辞めた後)ずっと放課後、野球をベランダとかから眺めていたりして、そこで大会とか見に行ったりしたりして、やっぱり野球を自分は好きなのかなと思って」
高校ではもう一度野球をと意気込み入部。もちろん高校野球は甘くはなかったが、もう挫折することはなかった。
佐久原琉也選手「入ったら先輩とか同級生みんな体格とか身体能力的にも自分よりも上で。ベンチにすら入れないくらいと思っていたんで、自分で何が足りないかを知って、そこからずっと練習を繰り返していました」
その直向き努力が実を結び、今ではレギュラーとなった佐久原。それでもなお、変わらない彼の姿勢がチームメイトの刺激になっている。
國仲祐太選手「琉也に近付けるように、練習後に打ち込んだりしていました」
富名腰太雅選手「見本になる選手だなと思います」
佐久原琉也選手「成長できた部分もあるんですけど、まだまだな部分がたくさん自分にはあるので。甲子園を目指して頑張ってきたので、1戦目から自分の全力を出せるように頑張ります」
技術だけでなく、野球への姿勢も磨いてきた2年半。その先にはこの夏の快進撃が待っている。
國仲祐太選手「100回大会の甲子園に、お世話になった人を連れていけるように頑張りたい」
富名腰大雅選手「貪欲に勝ちにいきたいと思います」
西平耀主将「優勝します」
『優勝するぞ!よぉし!』