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さて、きょうから那覇空港と本部町を結ぶ新しい路線バスが運行をスタートしました。旅行会社のJTBが初めて路線バス事業に参入するというものなんですが、キーワードは「分かりやすさ」です。

どのようなバスなんでしょうか。実際に乗ってみました。

那覇・北部結ぶ新路線バス キーワードは「分かりやすさ」

実近記者「こちらですね、一際目出つ赤い車体です。OKINAWA AIRPORT SHUTTLEとあります。こちらが今回、新しく運行がスタートする、那覇空港から美ら海水族館を結ぶ路線バスです。」

沖縄エアポートシャトルは、JTB沖縄と北部観光バスがタッグを組んでスタートする新しい路線バス。

那覇市と本部町を結ぶもので、那覇を出発したバスは、高速道路で、一気に恩名村まで走り、その後、海岸沿いを通って、本部町まで北上します。上下線、同じ路線を往復するシャトル形式で、分かりやすい路線となっています。

運行間隔は、およそ1時間に1本。合わせて1日25便と、県内の長距離路線バスとしては充実した便数です。旅行会社のJTBグループが、路線バスを運行するは、これが国内初。いったいどんな狙いがあるのでしょうか。

那覇・北部結ぶ新路線バス キーワードは「分かりやすさ」

JTB小宮さん「那覇市内の渋滞もそうですし、那覇空港でレンタカーを借りる際に、多くのお客様が、特に繁忙期、忙しい時期にストレスを抱えているという課題がありました。反面、沖縄県内の路線バスというものを観光客の皆さんが、実は利用されたいけどもまだまだ利用しにくいという実態がある。」

今回の新しい路線のために用意されたバスは12台。空港の乗り場でも、分かりやすいカラーリングです。

JTB小宮さん「もう赤いバスに乗れば、いきたいところに行けますよ、今回の目的に行けますよということで、わかりやすいカラーリング。今、沖縄に外国人含めて、観光客の方々が多く来ている中で、実はレンタカーに、免許の都合で乗れない方々、国によっても多いですし、またレンタカーを利用されたくない、あんまり旅先で運転したくないという方もいっぱいいらっしゃいます。そういう方々への観光手段として、路線バスを活用して観光ができればというところを目指しています」

早速、バスに乗ってみました。出発地点の那覇空港国内線ターミナルを午前10時に出発しました。車内には、英語や中国語など4カ国語での表示があるほか、フリーWiFiが完備されています。

出発したバスは、国際線ターミナル、県庁、おもろまち駅など、那覇市内の4カ所の停留所を経由した後、西原インターから高速道路に乗ります。車両は55人乗り、ゆったりとした乗り心地で、一気に恩納村に向かいます。

那覇・北部結ぶ新路線バス キーワードは「分かりやすさ」

料金は、那覇から美ら海水族館まで大人1人2000円、子どもは半額です。ウェブでの予約が可能で、支払いは現金のほか、今後スマート決済にも対応していく予定です。恩納村の美しい海が見えてきました。

実近記者「出発からおよそ1時間15分でバスは恩納村に到着しました。ほぼ定刻通りです」

恩納村で、トイレ休憩があったあと、バスは海岸線を走って、さらに北上します。リゾートホテルが集積する恩納村を経由することで
観光客の利便性の向上を狙っていますが、それだけではありません。

北部観光川添専務「本当にきれいですよね。一番最初に沖縄に訪れた方が恩納村に降りて、恩納村から名護に向かうときにこのすばらしい海を見ながら北上していくことに対して本当に感激するだろうと、言う風な思いでね」

那覇・北部結ぶ新路線バス キーワードは「分かりやすさ」

今回JTBと一緒に、この路線バス事業に参入した北部観光バス。新たに路線バス事業に参入する狙いは何なのでしょうか。

北部観光川添専務「今、観光入域はどんどん右肩上がりで増えてきていますけども、なかなか団体のお客様というのは、そんなに伸びていない。本当に伸びているのは、個人のお客様だし、これからもやっぱり沖縄は個人で旅行する方が増えてくるだろうと、そんな予想をしているものですから、そういう中で私どものバスにいかにしたら個人のお客様をのっていただけるかということを考えたときに、こういうバスをしっかり運行して、そのバスにお客様をのせたいと」

この路線バス、観光客だけでなく、県民にこそもっと使ってほしいと話します。

北部観光川添専務「乗用車じゃなくて、バスからみた風景、というときにあっここにこういうものがあったんだとか、こういう食べ物やさんがあるんだという新しい発見というのは結構あるんですね」

バスは、名護市を走り、本部町に向かいます。普通乗用車より高い位置から見る、名護湾の風景は絶景です。

実近記者「美ら海水族館を超えていきます。」

出発から2時間30分で、美ら海水族館を通過、バスは、終点の備瀬に向かいます。

実近記者「終点の本部町に到着しました。出発から2時間35分、定刻ぴったりに到着しました」

この沖縄エアポートシャトル、きょうから本格運行で、今年度、輸送客7万人を目指します。