企業の新しい挑戦についてお伝えするコーナー「Qビズ」です。今日は人工知能AIを活用したスキンケアサービスについてご紹介します。
県出身の屋冨祖和弥さん。屋冨祖さんは人口知能を使ったスキンケアアプリ「Befy」を開発しました
RambleOn屋冨祖代表「こちらのアプリBefy(ベフィ)は肌の状態に合わせて最適なスキンケアの方法を提案してくれます」
このBefy(ベフィ)、使い方はというと、まずはスマートフォンで素顔を写真撮影。そして、お肌の悩みなど細かい質問に答えます。すると、画像を解析した結果や、入力した情報を元に、人工知能が、乾燥やべたつき、毛穴の汚れなど、肌の状態を診断。
利用者の肌に応じた、メーク落としや、洗顔の方法、化粧水の付け方など、プロの技を動画で紹介してくれるというもの。まるで一流のエステティシャンがアドバイスをしてくれる感覚です。
そこで最近忙しくスキンケアに時間がかけられないQABのディレクターに試してもらうことに!
玉城美砂ディレクター「51点!微妙。こんなに正確に出るんだったらすごいですね」
診断のあとは、玉城ディレクターに合ったスキンケア方法を動画でアドバイス
玉城ディレクター「(Q:動画でのアドバイスはどうですか?)すごくわかりやすいです」
ちなみに屋外での野球取材が続く沼尻キャスターのお肌もチェック!
その結果はなんと…すっぴん美肌力「73点」
沼尻キャスター「あごに関しては100点ですよ(ドヤ顔)」
去年10月にリリースされ、およそ半年で1万人がダウンロード。人工知能はデータを蓄積し、機械学習を繰り返すため、利用者が増えるほど診断が精度が充実していくということです。
屋冨祖さんは東京の大学を卒業後、アメリカの大学で情報工学を学びました。日本に戻り、テクノロジーを社会にどのように還元できるかを模索していたところ美容分野に目をつけました。
屋冨祖さん「スキンケアの領域がそこまでテクノロジーを活用していなかったので、そこにチャンスがあると感じて、この事業をスタートしました」
この日は、県内の化粧品メーカーと専用のアプリの開発を検討するミーティングです。
秋には沖縄に営業所を設ける屋冨祖さん。今後、沖縄でどのようなビジネスを展開するのでしょうか?
屋冨祖さん「沖縄全体をテクノロジーで盛り上げていきたい。色んな人が沖縄に集まる未来になってほしい。育ててもらった島なので恩返ししていけたら」
最近よく耳にする人口知能未来の技術と思われがちですが、私たちの身の回りには多くのAI技術が活用されています。AIの活用方法ですが、車の自動運転技術やAIによる株取引の自動化、そして質問を自動で返すチャット機能。最近では、AIが将棋や囲碁などで人間に勝利して話題にもなりましたよね。人間にしかできない領域にまでAI技術が進出してきた印象を受けます。
そのAIなんですが、離島県沖縄は活かしやすい環境であると屋冨祖さんは話します。
沖縄のメリットとしては(1)離島県ですので経済データが独立していることから実証実験の場として魅力がある。沖縄だと小さいところがメリットになって、新しいことをスピーディーに小さく始めやすい。(2)海外に近くアジアとも協業しやすい。先進的なスタートアップ企業や専門の人材を呼び込むことでできる。
沖縄県もこうした優位性を生かして競争力を高めようと、今年7月に官民共同で「沖縄ITイノベーション戦略センター」設立に取り組んでいます。沖縄が変革の時代を迎えようとしているのかもしれません。