続いては、私たちQプラスキャスター陣が県内各地を散歩しながら沖縄の不思議を探す「お散歩プラス」です。今回は、金城美優さんの粟国島巡り第2弾です。
那覇市の北西およそ60キロ東シナ海にぽつりと浮かぶ島、粟国島。前回は火山活動によってできたダイナミックな地形。そして、ソテツの実を使った「ソテツ実そ」を作るパワフルなおばあちゃんたちに出会いました。
今回はどんな出会いが待っているのでしょうか。
島の最北端、静かな海岸沿いにちょっと変わったコンクリートの建物を発見。美優わぁーだんだん見えてきましたねあの四角い建物が、何なんでしょうね湯気も出ていますね。いざ潜入です!
小渡幸信さん。世界中にファンがいるという「粟国の塩」、生みの親ですここでは24時間、薪が途絶えることなく、従業員が交代で塩づくりを行っているそうです。
小渡幸信さん「女性が言ってましたけどこの湯気にあたるだけでもなんか肌がよくなるよと」
金城キャスター「あっ!そうなんですか湯気にあたるだけでも。たくさん浴びとこう」
いやいや、こんなことをしている場合ではなくて気になっていた、あの建物の正体は、というと。
佐久間美代子さん「こちらが高さ10m、中に竹が15000本逆さに吊るされています」
金城キャスター「うわぁすごいこんなになっているんですね」
佐久間美代子さん「上から海水を竹に沿って流れるようにしていて風通しを良くしていて、風と太陽熱で水分を蒸発させているこれを約一週間かけて、海水の3倍から5倍まで濃縮しています」
小渡さんの塩づくりのテーマは「いのちは海から」生命の出発点である海の恵みを最大限に生かすことが塩のあるべき姿と、40年以上研究し、今でもその探究心は衰えず、釜の前に立ち続けています。
小渡やっぱり初心を忘れずにと研究所にしてもちろん研究は常にやっています、これからも。
フクギ並木や石垣に赤瓦、昔ながらの風景が今も残る粟国島。東区、区長の仲間さんに案内してもらいました。集落を歩いていると、どの家にも、庭には大きな石がありました。いったい何に使うのでしょう?
金城キャスター「あっ!すごい大きいこれがトゥージですね」
仲間さん「これに屋根から落ちる雨水をトイを設置して、トイから流れてくる水を溜めて。これを飲料水として使っていた」
山が無く、水に乏しかった粟国島。そんな人々の暮らしを支えたのが岩を掘って作られたトゥージでした。
仲間さん「(Qどうしてみんな残しておいてるんですかね)祖先が作ったものですから簡単には捨てることはできない」
現存するトゥージは100年以上前のものトゥージには世紀を超えた島人の思いが込められていました。
最後に仲間さんに案内していただいたマハナ展望台。
島で最も見晴らしのいい絶景ポイントこんもりと盛り上がる一角には、かつて戦時中、アメリカ軍を威嚇するために、偽の大砲が設置されていましたアメリカ軍の上陸で、90人あまりの住民が兵士と間違われて亡くなられたといいます
未来へと伝えていく義務がある仲間さんの思いに触れたところで今回はここまで。
お散歩プラス次回もお楽しみに。