※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
学童疎開船「対馬丸」の生存者の元教師が9日、対馬丸記念館を訪れ、記念館維持のためにと寄付金を贈呈しました。
寄付をした糸数裕子さんは、「ずっとみんなが守ってもらいたいという気持ちがあります。記念館をね。みんながまた来ていただいて」と話していました。
糸数さんは那覇国民学校の教員として、学童たちと疎開船「対馬丸」に乗船。1944年8月22日、鹿児島県の悪石島近海でアメリカ軍の潜水艦に撃沈され、学童780人を含むおよそ1500人が犠牲になった事件の生存者です。
引率した教員として生き残った自分を責め続けていたといいます。今回、慰霊の日を前に、記念館の維持費として100万円を、運営する対馬丸記念会に贈りました。
記念会の高良政勝理事長は、記念館の維持管理に有効に使いたいと話していました。