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奄美・沖縄の世界自然遺産登録についてユネスコの諮問機関は、登録の「延期」を勧告しました。
奄美や徳之島、本島北部、西表島の世界自然遺産登録を巡り、ユネスコの諮問機関国際自然保護連合IUCNは登録の「延期」を勧告、推薦書を本質的に改めて、およそ1年半をかけ再審査を受ける必要があるとしました。
勧告では、絶滅危惧種や固有の生物が多い点は評価しながらも、私有地の取得を進めたり、沖縄本島北部にある北部訓練場の返還地も推薦地域に含める必要性などを指摘しています。
勧告を受けて環境省は4日未明に会見を開き「想定外」と落胆の色を見せながらも、夏の正式審査は予定通り受ける考えを示しました。環境省の担当者は「担当者としては真摯にIUCNの指摘を受け止めたい。彼らがどういう主旨で指摘しているのかというところをきちっと分析をして、その中でIUCNが誤解していたり、理解が得られていない部分があれば、そこについてはきちっと修正を求めたり、適切な説明をしていくということが必要かと思います」と話しました。
世界自然遺産登録延期の一報に、街や地元の人は「残念ですけど、次のチャンスに向けて頑張ってほしいと思います」「インパクトがちょっと薄かったのかな。範囲がちょっと広いですよね、西表から北部から奄美」「てっきり(登録)できるものだと思っていましたので余計残念だと思います」「認定されなかったのは残念ですけど、これから機会があると思うので、その時にまた頑張ってもらって認定されるといいなと思います」などと話していました。
正式審査となる世界遺産委員会は、6月24日から7月4日にかけてバーレーンで開かれます。