県内企業の新しい挑戦についてお伝えする新しいコーナー「Qビズ」です。今日は「ドローン」を活用した新しい記念撮影サービスの話題です。
実近記者「あちら、皆さんで集合写真でしょうか？」
海岸で記念撮影をしていた、皆さんの見つめる先にあるのはドローン。
「ドローンでの空中記念撮影です」
今日ご紹介するのは、OTSドローン空撮サービス。去年12月から始まった、ドローンを使った記念撮影のサービスです。
沖縄ツーリスト ドローンビジネス開発室・岸田克己室長「まずここにドローンが来て、海をバックにして撮ります。そしてぐるっとまわって行きますので、ずっとドローンを見ながら、こうやって手を振っていってください」
グループや家族、カップルなどの記念撮影をドローンを使って行うもので、注文をするとプロのパイロットが希望の場所で撮影を行ってくれます。
糸満市の北名城ビーチで撮影した、このグループの記念映像。ゆっくりと空に上がっていくドローンは、海岸だけでなく、島の風景も一緒に映像に収めてくれます。
一方、こちらは海をバックにした記念映像。自分たちが立っているすぐ後ろに広がる沖縄の美しい海と一緒に、世界に一つだけの映像を残すことができます。
岸田室長「普通の集合写真から、ずっと引いて行って沖縄の綺麗な青い海まで引いていくというのは、自分で思っている以上に綺麗な絵が撮れると思います」
機器の小型化や高性能化で年々手軽になるドローンですが、飛ばす場所や高さなどの規制も多く、素人にとって、その許可申請は複雑です。
OTSドローン空撮サービスでは、国土交通大臣の許可・承認を受けた飛行回数1000回以上のパイロットが、安全に、高度な撮影を行ってくれるのです。しかし、なぜ旅行会社がこのようなサービスをスタートしたのでしょうか？
「ドローン自体が沖縄ツーリストの中にあって『面白そうだ』ということで『ちょっとさせてくれ』ということで、観光名所撮ってからSNSで上げてたんですね」「まずはグループ会社のサービスでやっていたところ、お金出してもいいから撮ってくれないかということが出てきまして『これはいいな』ということで」
沖縄の観光名所や空からの風景を知りつくした旅行会社ならではのサービス。最近では、イベントの記念撮影や修学旅行の思い出としても人気が高まっているほか、外国人観光客にも人気だと言います。
岸田室長「空から見た映像というのは全然別世界なんです。同じ景色を見ていても。これをSNSで発信することで、違う視点での沖縄の良さっていうのがわかってもらえると思う」
OTSドローン空撮サービスは沖縄本島内なら、様々な場所での撮影が可能で、料金は3万円から。
実近記者「ということで、今回はドローンの空中記念撮影についてお伝えしました」
ここからは取材に当たった実近記者に入ってもらいます。それにしてもすごい映像ですね。
実近記者「自分たちの姿と周りの景色、沖縄の場合は島の一部と一体となった映像を思い出として残せるというのはいいですよね」
しかも、今風に言うと、「インスタ映え」しますよね～。
実近記者「SNSでどんどんシェアされますので、それがまた沖縄観光やそれぞれの地域、イベントのPRにもつながるということですね」
ちょっとこちらをご覧いただきたいとのですが、今、ドローンは「空の産業革命」とも呼ばれていて、主にこうした分野に活用が期待されています。
今回のような、空撮サービス、この空撮技術は高いところの検査や測量にも応用されています。そのほか運搬や配達、そして農業分野での農薬散布などが新たな産業として注目されています。
沖縄でも、すでにそれぞれの分野で実証実験が行われていますが、特に、沖縄は観光リゾート地であること、そして実際に美しい海や自然環境などがあることを考えると、この空撮技術によるプロモーションや今回のようなビジネスというのは、まだまだ広がっていくものと思われます。