こんにちは、ここからはQプラスです。県内でのはしかの感染が止まりません。これまでに確認された患者は人。きのうまでの12人から人増えています。県は、発生状況をレベルを3に引き上げました。過去には子どもが亡くなるケースも発生していることから十分な対策が求められます。医師に話を聞きました。
那覇市で小児科を経営する医師の具志一男さんははしかの感染力について、「インフルエンザよりもはるかに強く、感染を防ぐには予防接種しかない」と話したうえで、現在の行政の対応に警鐘を鳴らしています。
県では1991年以降に生まれた人には、満1歳以上を対象に2回の予防接種を公費で行っていますが、それ以前に生まれた人や1歳に満たない乳児は対象から外れ、予防の抜け穴となっています。
具志一男さん「8カ月の子どもが今回出ましたので、その子たちに対しては今後、今だと有料になっちゃいますので、それを公費で負担して抵抗力をつけるという予防接種が今後必要になってくると思います。」
具志先生は、行政に対してこう提言をします。
具志一男さん「ワクチンの限りがありますので。今回は抵抗力の弱い小さい子たち、1歳未満の子どもたちも含めてですねそういう所を重点的に予防接種を進めて、それが収束しても良かったではなくて、次の感染流行が来る可能性がありますので、それに備えて接種を進めていくというそれを忘れないようにということが大切かなと思います。」
県内では、1999年と2001年にも、はしかが大流行し、9人の幼い子どもたちの命が失われていて、行政の早めの取り組みも求められています。具志先生によると、はしかは、うがいや手洗い、マスクをつけても感染の予防にはならず、予防接種が最も効果が高いとした上で、
高熱が出て、全身に発疹が出るなどの症状が出た場合には、受診して欲しいということですが、その際に大切なのが、二次感染を防ぐために、すぐに病院に行くのではなく、まず医療機関に電話をかけ、はしかの可能性がある事を伝えた上で相談してほしいと呼び掛けています。