続いては、春のセンバツ高校野球の話題です。今回、残念ながら沖縄の高校は選ばれていませんが、きょうご紹介する愛媛の松山聖陵高校には沖縄出身で甲子園の舞台に立つ球児たちがいるんです。
春のセンバツに向け沖縄遠征に来ていた松山聖陵ナイン。去年秋の四国大会でベスト4入りし初のセンバツ出場を決めました。
監督「そんなとこが全部出てるんじゃねぇのかお前。プレーにおい」
チームの指揮をとるのは、宮古島出身の荷川取秀明(にかどり・ひであき)監督。現役時代は沖縄尚学でプレーをし、1999年のセンバツ初優勝時に1番・サードで活躍しました。
チームには荷川取監督の下で野球をしたいと沖縄県出身の選手が多数在籍。キャプテンの眞榮城隆広、俊足好打でチームを引っ張る3番・富里尚史、4番を打つ平良倭麻(かずま)など中にはチームの中核を担う選手たちもいます。
Q:沖縄遠征、と言えども地元に帰ってきて率直にどうですか?
平良倭麻選手「沖縄遠征というか沖縄に帰れることが非常に楽しみで」
眞榮城隆広主将「色々お世話になった人とかにプレーを見てもらえるというのはうれしいところです」
Q:監督からはうちなーぐちで怒られたりするんですか?
3人「たまに言われる時があります(Qどんな言葉が出てくるんですか?)しなされるよぐらい笑」
そして練習試合の合間には、保護者から沖縄そばの炊き出しも。懐かしい味と、生まれ育った温かい気候の中で英気を養った選手たち。沖縄から出て県外の高校で夢を追いかけていますがそれでもその胸の内にはしっかりと沖縄への思いがありました。
平良倭麻選手「自分は小学校から(沖縄で)ずっと野球をしてきていろんな人に支えてきてもらったので(甲子園は)しっかり恩返しする場所だと思っているので」
富里尚史選手「沖縄の代表というわけではないんですけど沖縄の代表という気持ちで甲子園で良いプレーをたくさんしてお世話になった人に恩返しできたらいいかなと思います」
その思いは監督も同じ。
荷川取秀明監督「僕も沖縄で育ち、恩師の金城孝夫先生に育ててもらいましたのでその恩を少しでも子ども達に還元したり野球を通じて成長してもらいたいという思いでその中で子どもたちと甲子園を目指せるということは本当にありがたいなと思っていますので」
センバツの開幕は23日ふるさとへの思いを胸に松山聖陵ナインが聖地での活躍を誓います。
眞榮城隆広主将「聖陵高校初の甲子園での勝利を勝ち取って校歌を歌えるようにしっかり頑張っていきたいです」