こんばんは、スポーツお伝えします。4日間に渡って熱戦が展開されたダイキンオーキッドレディス。諸見里しのぶ選手をはじめ県勢選手の活躍も光りました。そしてその周りには温かいまなざしもありました。
国内女子プロゴルフの開幕を告げるダイキンオーキッドレディス。108人の選手が出場し華々しく、熱い戦いが繰り広げられました。その中で地元での活躍を誓った県勢選手はプロアマ合わせ13人。中でもことしギャラリーを沸かせたのは。
予選ラウンド2日間を通算-6、首位と2打差の単独4位につけ、決勝に進出します。
諸見里しのぶ選手「体の状態はすごく良い状態で、そのおかげで仕上がりもよくゴルフの状態も良いので」
これまで長い間、左の肋軟骨の痛みを抱え思うようなゴルフができずにいた諸見里。優勝からは2009年以来遠ざかり、引退という言葉が頭をよぎる時期も。このダイキンオーキッドも過去2年連続予選落ちと苦しみました。
諸見里しのぶ選手「良いバーディチャンスも自信を持って打つことができなかったのでそういう気持ちがあったのがすごく悔しいですね」
自信を失っていた日々。それでも治療を辛抱強く続け肋軟骨の痛みが癒え始めると気持ちも前を向き始めます。迎えた大会3日目は、朝から雷雨となり大会史上初の中止に。それでも、諸見里の心に水が差されることはありませんでした。
諸見里しのぶ「体もすごく良いので、気持ちもすごく落ち着いて自分のやるべきことをやるということに覚悟を決めて今いられるので。自分を信じ切るということにあしたは1日徹したいと思います」
ギャラリーからの大きな拍手で迎えられたきのうの最終日。3番、ショートホールのTショット。ピンそば2mほどにつけこれをバーディとし一時首位につけるなど、前半優勝争いを演じます。
諸見里の活躍に沸くギャラリーの中には、父・朝明さんや、その手料理で元気付けてきたという母・敬子さんの姿もありました。
母・敬子さん「今まで体調悪くて、調子も悪かったじゃないですか今回は楽しそうにやっているのが、一番うれしいですよね」
父・朝明さん「(Qこれから後半ですが?)まかちょーけー!笑」
迎えた後半は、なかなかスコアを伸ばすことができませんでしたがそれでも最終18番、第3打。
1日、強い気持ちでパットを打てたという諸見里。バーディで締めくくり、通算ー7、県勢トップとなる堂々の3位タイに。
母・敬子さん「もう最高です。良いゴルフを見せてもらいました」
諸見里しのぶ選手「安心してくれたんじゃないかなと、両親をはじめ応援してれるファンの方たち、本当に苦しい時もずっと18ホールついて回ってくれて頑張れ頑張れって言ってくれるので、ちょっと安心してくれたかなというのは思うんですけどでもまだことし始まったばかりなので、もう1回頑張りたいです」
諸見里しのぶ、復活の狼煙をあげる大会となりました!
一方、1月のアマチュア選手権では、通算8アンダーの136で大会最少スコアを叩き出した新城莉李亜。トッププロに交じり、13位まで順位を上げて挑んだ自身初の決勝を、家族も見守りました!
3歳のとき、祖父・敏光さんの勧めでゴルフを始めた新城。その敏光さんは。
祖父知念敏光さん「お前はアマチュア向こうはプロ。プロはできて当たり前アマチュアはできなくて当たり前という話はしてある」
大舞台で、3番・6番とボギーを叩くと、10番でもボギー。それでも11番。
持ち前の安定感を取り戻し、初めてのバーディを決めると、通算2アンダーで23位タイ。
ベストアマチュアにも輝き、将来への期待を感じさせました!
新城莉李亜選手(宜野座高校2年)「3回目にしてやっと予選も通って決勝にも進んでベストアマが取れたのでいい思い出になった。将来はちゃんと活躍できるプロになりたいのでこれから色々な経験をしてもっとすごい選手になれたらと思う」
祖父知念敏光さん「心臓が飛び出るような思いで見ていた。これから大きな大会を控えているが一歩一歩やっていけばいい」
県勢選手にとって、地元・沖縄でプレーできる特別な大会「ダイキンオーキッド」多くの人たちの声援を背に、また新たな1年に挑んでいきます。