今日のQ+リポートは「最新農業」。今、農業の形が変わりつつあるんです。天候不良や台風などに左右されず安定的に野菜や果物を栽培しようと、県内の「ある企業」が動きだしています。
たかがレタス・・・されどレタス・・・。こちらはQAB報道フロア。
「レタスをご自由にお取りくださーい!」と置いたところ…
やめられない!止まらない~と言わんばかりにバクバク食べる1人のスタッフ。それを見てか…何だ何だと・・・続々と他のスタッフも集まりだしました。あれ?仲宗根さんの姿も!?
「うん!おいしい!」
あっという間にレタスはなくなり・・・2杯目突入~!!とにかく食べやすいこちらのレタス。一体誰が…どこで作っているのでしょうか?
そのヒントを探りに訪れたのはパレット久茂地・地下食料品売り場。ありましたありました。こちらのレタスです。あれ?パッケージをよく見ると…沖縄セルラーの文字が…
えっ!?セルラーって携帯電話の「AU」ですか?
リウボウ食品館伊志嶺さん「南城市に沖縄セルラーのレタスの植物工場がありましてそちらで作っています。(Q沖縄セルラーブランドののレタスの売れ行きは?)好調で、お客様にもいい評価を頂いていおります」
女性「いつもこれを買って食べています。(Qどうですか?味は?)美味しい。洗わなくてもいいし、アクも少ないしそのまま食べられる。好きです」
果たして沖縄セルラーが手掛ける植物工場の実態とは?
青々としたレタス。こちらでは4種類、およそ600玉のレタスが人工的に栽培されています。
加賀武史さん「夏場、葉野菜の値段が高騰したり品質もあまりよくないことが多いので、安定して沖縄県の方に葉野菜を召し上がっていただこうと」
台風や天候不良による葉野菜の高騰。2016年には南大東島で販売されていた北海道産のレタスは1玉1350円にもなりました。
こうした問題を少しでも解消し県内でのレタスの安定供給に一役買おうと始めたのが植物工場事業なのです。工場なので天候には左右されません。
加賀武史さん「基本的には自動制御で工場の中の温度とかCO2濃度とか溶液の管理を行っている」
こちらは工場の中に二酸化炭素を行きわたらせるパイプ。さらにこちらの液体は、レタスに与える栄養分です。
これらを自動的にコントロールし、工場の中の環境を制御。もしトラブルが起きたら、メールが送られてくるシステムになっているというわけなんです。
加賀武史さん「(Qこれが一番最初の苗ですか?)そうです。種です。ちょうど昨日、種まきをしたものですね。(Qここから出来上がるまでは?)33日ぐらいです」
種が発芽すると、こちらに移動させ太陽光の代わりにLEDライトを当て光合成させ育てます。通常、畑でレタスを栽培した場合、出荷するまで2か月かかるところ…こちらでは、1か月で出荷できます。
そんな沖縄セルラー産のレタスなんですが…最近ではスーパー以外の場所でも取り扱われているんです。
ファストフードレストラン「A&W」。
こちらで販売されているハンバーガーの中でも比較的、高級志向のモノに、沖縄セルラー産のレタスが使われています。
お客さん「厚みがあってシャキシャキしておいしい」「歯ごたえがあっていいです」「最高」
沖縄セルラーが手掛ける「植物工場事業」今後、目指すべきところは?
代表取締役社長國吉博樹さん「働き方ですね。農家の皆さんは365日ずっと畑にいて、土曜日曜もない状況。台風が来るとそこに行かなければいけない。それをスマホでビニールハウスの開閉ができたり環境を見てこうだなと画像で見たりできれば、安心して遊べる。お休みも必要じゃないかなとそういうことも私たちの技術で多少お役に立てればなと思いまして」
沖縄セルラーが手掛ける「植物工場事業」。その可能性はまさに無限大。これからも広がりが期待できる「新たな農業」の形です。